雨量計手作り実験!1ミリの雨って多い?簡単おうち実験で理科も算数も得意になろう!
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ニュースや天気予報で「雨量○○ミリ」ってよく聞くけど、それってどれくらいの雨なんでしょう?
子どもが傘もささずに10分間外にいたら、頭にどのくらいの雨が降ってくるのでしょう?また家にある物で手作り雨量計を作って、「○○ミリ」の感じてみましょう!
この記事の目次
まず、雨量の単位「ミリ」って何?
ミリとはml(ミリリットル)でもmg(ミリグラム)でもありません。mm(ミリメートル)です。つまり、降った雨がどこにも染み込んだり流れたりしなかった場合の深さなのです。
あなたも、たまたま雨の降る日に傘がなくて、雨の中を走ったことがあると思います。
その日はよく降っていましたか?それともほんの少し頭が濡れる程度でしたか?それは何ミリの雨だったのでしょう?
簡単手作り雨量計を作ってみよう
用意する物
- 中が見える柱型の容器(ここでは綿棒の空き容器)
- 濡れても良い平らなもの(プラスチックトレーなど)
- 両面テープ(大きめの粘着テープでも良い)
これらを固定するだけで、手作りの雨量計の出来上がりです。柱型の容器は、円柱でも四角柱でも、六角柱でも良いです。
雨が降る日に、遮るものがないところで使ってみてもいいし、子どもと水遊びの時に使ってみて下さいね。
気象庁で使われている雨量計を詳しく知りたい方はこちら。
実際に水を溜めて感じてみよう!
雨の日にアメダスの観測データを見てみると、1時間の雨量1ミリ程度であることは多いです。実際に手作り雨量計に1ミリの深さまで水を溜めてみましょう。多いと思いますか?少ないと思いますか?
子どもが傘をささずに外にいたら?
例えば、子どもの頭囲が50cmとして、真上から見た面積を考えます。
単純に円形だとして、50÷2÷3.14=約8cm(半径)
半径約8cmの円の面積は、3.14×8×8=約201c㎡
今回は便宜的に200c㎡とします。
頭囲50cmの子どもが、雨の中を歩いています。
200c㎡に1時間に1ミリの雨が降ったとすると・・・20mlの水が頭にかかるわけです。
さすがに、雨の中1時間も外にいることはないとして、10分間としてみましょう。
すると、10分で3.33mlです。
ではもっと雨量が多いとどうなるでしょう?(小数点以下四捨五入)
一時間当たりの雨量 |
10分間で子供の頭にかかるおよその雨量 |
1mm |
3ml |
5mm |
17ml |
10mm |
33ml |
20mm |
67ml |
50mm |
167ml |
80mm |
267ml |
実際に1時間に10ミリ以上の雨が降ると、ニュースでも強いやや雨と表現され、傘なしで外を歩くとびしょ濡れになります。ぜひ毎朝天気予報をチェックして、子供たちが濡れないようにしてあげたいですね。
過去のデータ(おまけ)
東京の過去日最大10分間降水量は35.0ミリ(1966/6/7)。過去最大日1時間降水量は88.7ミリ(1939/7/31)です。
出典:気象庁HP
手作り雨量計の観測結果とアメダスをの観測データを比較
実際に自宅の庭の開けた場所で雨量を測り、一番近くのアメダスのデータと比較してみました。
我が家の庭での観測データは深さ4ミリ。最寄りのアメダスの観測データは1.5ミリ。
雨の強弱はわりと狭い範囲で差が出るものですね。アメダス観測データはこちらをどうぞ。
因みにこの日は3月1日の午後0時から1時までの一時間です。大雨ではないですが、「よく降るな」という印象でした。
まとめ
もし1時間に1ミリの雨が降ったら、1㎡で1リットル。ではそれが東京都全体に降ったら・・・東京都の面積は2190.9k㎡なので、その水の量は219万90キロリットル!大変な量です。雨の多い日本ですから、天気予報を最大限に活用したいですね。
予想雨量は気象庁HPでいつでも見ることができます。ぜひ解析雨量・降水短時間予報やレーダー・ナウキャストなど参考にして下さい。