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もし突然子猫を保護する事になったらどうする?我が家の体験談

生活
この記事は約 13 分で読めます。

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もしあなたの家で

 

捨て猫

迷い猫

 

を、保護する事になったらどうしますか?

 

「今までの人生の中で捨て猫に出会った経験はない」

「身近な人の中でも「猫を保護した」という話を聞いた事がない」

 

など、

 

「自分には関係のない話」

 

と、思ってしまう方もいらっしゃるかも知れませんね。

正直、私もつい最近まではそれに近い気持ちを抱いていました。

 

が!!!

その日は突然訪れたのです!!!

 

小さな小さな子猫を保護した時、

 

「この子を助けたい」

 

という気持ちを抱いたのと同時に

 

「まずは何をしたら良いのだろう・・・」

 

と、大きな戸惑いを感じてしまった私。

スマホを片手に「これからやるべき事」を必死で調べている中、

 

❛子猫を保護した時にどうすればよいか❜

という知識が、ほんの少しでもあったなら・・・

 

という思いでいっぱいになりました。

 

「もしも子猫を保護することになったらどうしますか?」

 

突然そう言われても、

いまいちピンと来ないかも知れませんが、

もしかしたら近い将来・・・

 

あなたのお子さんが捨て猫を拾って帰ってくる

 

家の近所で、親とはぐれた子猫が

ニャーニャーと鳴いている場面に遭遇する

 

という可能性も、

もしかしたらあるかも知れません。

 

今回は、我が家が子猫を保護した時の体験談をお伝えするとともに

「もしあなたが子猫を保護する事になった時にどうしたらよいか」

という事についてお話ししていきます。

 

「保護した子猫をお家に迎えられない場合はどうすべきか」

という点についても触れていくので、

万が一、お子さんが子猫を保護してきた時・・・

 

「捨ててきなさい!」

「もとの場所に戻してきなさい!!」

 

という、

子どもの心を深く傷つける言葉を吐いてしまわないためにも、

ぜひ最後までお付き合いください。

 

 

「ひすい」を保護した時の事

 

 

 

洗濯物を干していたら・・・

 

 

2018年9月25日の朝、

私が自宅の室内物干し場で洗濯物を干していた時でした。

 

ほんの少しだけ開けていた窓の外から

 

「ミャーミャー」

 

という猫の鳴き声が聞こえてきたのです。

 

私が今住んでいるのは港町で、

そのためか、野良猫や外で飼われている猫も多い地域。

猫の鳴き声が聞こえてくるのは珍しくはないため、

最初のうちは、それほど気に留めていませんでした。

 

ところが、時間が経つにつれ

猫の鳴き声はどんどんと大きくなっていき、

しだいに悲壮感すら漂うように。

 

いつも聞こえてくる猫の鳴き声とは

明らかに違っているその声に

 

「何かおかしい」

 

と感じ始めた私。

 

ちょうど同じ頃、

まだ出勤前でリビングにいた夫の耳にも

「猫の鳴き声」は届いていたようで、

夫もまた「違和感」を感じていたようでした。

 

 

家の前の植え込みの中に小さな黒猫が

いつまでも止まない猫の声に

 

「何かおかしい」

 

と、感じた私と夫。

 

2人で家の外に出て、声のする方向を探ってみると

家のすぐ前の歩道にある植え込みの中から

猫の鳴き声が発せられているのが分かりました。

 

中を覗き込むと、

今までに見たことがないくらいの小さな小さな黒い子猫が、

怯えた様子でたたずんでいたのです。

 

その植え込みは、私が住んでいる街で一番大きな幹線道路に面していて

そこは一般の車はもちろん、大型トラックやトレーラーが

ひっきりなしに走っている危険な場所である上に、

道路に飛び出してしまった猫が車に轢かれて死んでしまうという

悲しい事故も多発しています。

 

それ故、

もし、何かのきっかけで子猫が道路に飛び出してしまったら

あっという間に、その命が消えてしまうのは容易に想像できました。

 

近くを見渡してみても母猫らしき猫の姿は見当たらず、

さらにその日は、天気が崩れる予報も出ていたため

 

「このままでは子猫の命が危ない」

 

と、

判断した私と夫は子猫を保護する事に。

小さな小さな体を抱きかかえ自宅へと連れ帰りました。

 

 

近くの動物病院の情報を検索

子猫を連れ帰った後、

 

「まずは保温を!」

 

と思った私は、

ブランケットを敷いた小さな箱の中に子猫を入れ、

そして偶然(全く別の事情で)家にあった

「子猫用ミルク」を小皿に入れて与えながら

スマホを片手に近所の動物病院の情報を集めました。

(後に「まだ自力ではミルクが飲めない」という事実が発覚するのですが・・・)

まずは子猫の健康状態をチェックしてもらう必要があると思ったのです。

 

幸いにも、家から歩いて行ける場所に動物病院があるのが分かったので、

診療開始時間を待って連れていく事に。

 

この日は、週末に行われた運動会の代休で小学校がお休みだったため、

まだ自室で眠っていた娘を起こして事情を説明。

 

寝起きで、事情がよく呑み込めていないらしい娘に留守番を頼み、

子猫を連れて動物病院に向かいました。

 

 

子猫の状態をチェックしてもらうと・・・

動物病院に到着し、

 

「ほんの少し前に子猫を保護しました」

「おそらくオスだと思います」

「健康状態をチェックしてください」

「何か病気が見つかった場合は治療もお願いします」

 

という旨を告げると

獣医さんは丁寧に子猫を診察してくれました。

 

その結果

 

「健康状態に問題はない」

 

「生後3週間くらいだと思われる」

 

「まだ自力でミルクが飲めないからシリンジや哺乳瓶を使って

数時間おきに飲ませてあげる必要がある」

 

「排泄もまだ自分ではできない時期だから

下腹部や肛門を刺激して排泄を促してあげる必要がある」

 

という事が分かりました。

 

その後、獣医さんから

 

授乳の方法

排泄のさせ方

育てる上で注意すべきポイント

 

などを詳しく教わった後、

2週間後に健康状態のチェックをするために再度受診するように言われ、

診察が終わりました。

 

当然のことながらペット保険などに入っているはずもない我が家。

お会計がいくらになるのかが不安でしたが、

初診料が1000円、粉ミルク代が2000円、

合計3000円ほどの支払いで済みました。

(授乳に必要なシリンジは獣医さんのご厚意で無料でたくさんいただきました)

 

 

「ひすい」と命名

診察が終わり子猫を連れて家に帰ると

心配をしながら待っていてくれた娘に

 

「猫ちゃん元気だってさ」

 

と話しました。

娘はホッとした表情を見せてくれたのと同時に

 

「お母さん、子猫の名前「ひすい」はどうかな?」

 

と、提案をしてくれたのです。

 

どうやら私と子猫が動物病院に行っている間、

一生懸命に名前を考えてくれていたそう。

 

娘の名前は、とある宝石の和名が由来。

この事から、自分の「弟」となる子猫の名前も

「宝石」に関連したものにしたとの事。

 

もちろん私は大賛成。

こうして子猫の名前は「ひすい」に決まり家族の一員になりました。

 

 

もしあなたの家で「子猫」を保護する事になったら・・・

 

 

 

ここまでは我が家の「ひすい」を保護した時の体験談をお話ししましたが、

ここからは、

 

「もしあなたの家で子猫を保護する事になったらどうすればよいか」

 

についてお伝えしていきます。

 

 

まずは「居場所」を用意

 

子猫を保護したら、

 

子猫が入る大きさの箱

タオルやブランケット

 

を用意し

「子猫の居場所」をつくりましょう。

 

箱の底にタオルやブランケットを敷き、

子猫が寒くないようにしてあげるのが大切です。

 

もし子猫が寒そうにしている場合は

500mlのペットボトルにお湯を入れ、

それをタオルでくるんだものを一緒に入れてあげると良いようです。

(獣医さんが教えてくれました)

 

保護したばかりの子猫は極度の緊張状態。

むやみに触ったりせず、静かな環境においてあげましょう。

 

 

なるべく早いうちに動物病院へ

保護したばかりの子猫は

 

衰弱してしまっている

何かの病気にかかっている

 

という可能性も否めず

放置してしまうと生命に関わってしまう危険性も。

 

保護した命を守るためにも、

できるだけ早めに動物病院に連れて行き、

獣医さんに診察してもらいましょう。

 

保護した子猫が元気そうな様子でも、

隠れた病気が見つかる可能性もありますし、

その子の状態に合ったお世話をするためにも、

週齢・月齢を診断してもらうのは大切です。

 

ひすいを初めて動物病院に連れて行った時にかかったのは、

初診料とミルク代を合わせても3000円ほど。

 

なるべく早く動物病院に連れて行き、

獣医さんの指示をあおぎましょう。

 

 

人間の食べ物・飲み物は与えないで!

子猫にどのような食事を与えるのかは、

その子の週齢・月齢によって様々ですが、

全てにおいて言えるのは

 

人間の食べ物・飲み物を与えるのはNG

 

という事。

 

「猫はミルクが好き」だからと、

人間用の牛乳を与えようと思ってしまいがちですが、

その行為は猫の健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性が・・・。

 

子猫の場合は、

動物病院やペットショップなどで売られている

「子猫用ミルク」を与えるようにしましょう。

 

ひすいには

 

エスビラックパウダー

ワンラックキャットミルク

 

を、飲ませていました。

 

既に離乳が済んでいるような月齢である場合も

 

人間の食事の残り

パン

ねこまんま

 

などを与えたりせず、

必ずキャットフードを食べさせましょう。

 

最近のコンビニでは

キャットフードを扱っているお店もみられるため、

比較的手軽に購入可能なはず。

 

月齢が分かる場合は、

猫の成長段階にあったフードをチョイスしてくださいね♪

 

ちなみに、

既に離乳が完了しつつあるひすいに与えているのは

 

サイエンス・ダイエット キトン(まぐろ)

 

です。

 

 

あなたの家で育てられない場合は・・・

 

子猫を保護しても様々な事情で

 

「飼えない」

 

というケースもあるでしょう。

(もしかしたらこちらの方が多数かも知れませんね)

 

その場合、頼りになるのは

 

動物病院

 

です。

 

動物病院のスタッフの方は

その職業柄、

 

「猫を保護したけど飼えない」

 

という場合、

どうすればよいかを熟知している可能性が大。

 

動物保護団体やボランティア団体を紹介してくださったり、

里親を探すお手伝いをしてくださったり、

いろいろと力になってくれるはずです♪

 

また、ネットで

「動物保護団体」や「ボランティア団体」などを検索し、

そこに直接連絡を入れるのも手。

 

自宅で飼うことができなくとも子猫の命を救う方法はあります。

ぜひ行動を起こしてください。心からのお願いです。

 

最悪の場合、殺処分されてしまう可能性もあるので、

保健所に連絡するのはできるだけ避けてください。

 

 

保護直後~生後2か月弱の現在までにかかった経費

 

 

「子猫を迎えるのに一体どれくらいのお金がかかるのだろう・・・」

 

と、思ったあなたのために、

我が家がひすいを迎えてから現在までにかかった

おおよその費用をお知らせします。

 

また、これから先に実施予定の

「予防接種」「去勢手術」の概算についても掲載するので

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

医療費

【最初の診察】

初診料+ミルク代

→2000円

 

 

【2回目の診察】

再診料+寄生虫駆除薬の投与

→2268円

 

 

【これから予定しているもの】

 

予防接種(子猫の場合は年2回)

→およそ3000円~5000円

 

去勢手術

→およそ20000円

 

 

食費

 

子猫用ミルク

→だいたい1缶が1500~2000円ほど。これを3缶購入

 

子猫用離乳食

→1缶およそ1000円ほど。これを1缶購入。

 

子猫用フード

→800g入りがおよそ1000円ほど。これを2袋購入。

 

 

生活雑貨

食器

→ごはん用・水用、各1000円ほど

 

キャリーバッグ

→およそ6000円ほど

 

ベッド

→およそ4000円ほど

 

拭身用ボディータオル

→30枚入りでおよそ800円ほど。これを2セット購入。

 

爪切り

→およそ1000円ほど

 

トイレ本体

→およそ3000円ほど

 

トイレ用消臭シート

→10枚入りがおよそ1000円ほど。これを3回購入

 

猫砂

→4リットル入りがおよそ1500円。これを1回購入。

 

おもちゃ数点

→全部で2000円ほど

 

 

おわりに

 

 

現在(2018年10月下旬)のひすいは

もうすぐ推定生後2か月を迎えます。

 

離乳もほぼ完了し、

細かく砕いた子猫用フードを食べられるようになり、

獣医さんもビックリするくらい大きくなりました。

体重も1kgに達し、毎日元気に家中を走り回っています。

 

活発になった分イタズラも増えてきました。

私がこうして記事を書いていると、

パソコンのキーボードの上に飛び乗ってくるようになったため、

なかなか仕事が進みません(笑)

 

突然、わがやにやってきたひすい。

犬(シーズー)を飼った経験はあったものの

猫、まして生後1ヶ月に満たない子猫を育てるのは初めての経験だったため

最初は戸惑う事ばかりでしたが、今では立派な家族の一員。

これからもずっと、みんなで大切に育てていきます!

 

そして最後になりますが、

我が家の経験が

「今後、子猫を保護する事になるかもしれない誰か」

お役に立てることを切に願っています。

 

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

1981年生まれ、宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘・2018年8月生まれの黒猫(男の子)の子育て真っ最中。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験を記事にし、
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

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