霰(あられ)はどうやって出来るの?霰と雹の違いは?子どもと想像してみよう
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春先はまだ寒いもあり、あられが降る日も珍しいことではありません。
あの霰たちはどこから来たの?
どうしてあんな形をしているの?
外で遊べなくて子供たちが退屈しているなら、親子で空や水の不思議について想像し、楽しんでみましょう!
この記事の目次
水たまりから始まったかもしれない
ある日、どこかの水たまりの水がなくなりました。
土にしみ込んだ水もあれば、ちょっぴり暖かい空気に誘われて気体(水蒸気)になった水もありました。
雲になる
ちょうど空の高いところには、とても冷たい空気が来ていました。冷たい空気は重いので、下に降りたがり、水蒸気たちは空気と一緒に冷たい空気と高いところに上がらなければなりませんでした。
空の高いとこはとても寒くて、水蒸気たちはもう気体ではいられませんでした。
寒いので、仲間同士くっつき、液体の水になったり、固体の氷になったりしました。
解説
天気予報で「上空に寒気が入り、大気の状態が不安定になっています。」という状態です。
冷たい空気は重いので地上の空気と入れ替わろうとし、対流が起こり、積雲となります。更に対流する力が強い場合は、積乱雲になります。
ぶつかり合い、霰(あられ)になる
くっついて重くなった水や氷たちは、地上に向かって落ちようとしますが、下から上に向かう風に舞い上げられ、なかなか地上まで降りれそうにありません。
雲の中で行ったり来たりしているうちに、何度も水と氷はぶつかり合いました。
氷に水が付くと、水はすぐに凍ってしまいました。
解説
積雲や積乱雲の中では、上昇気流により、水や氷の粒は落ちてもまた持ち上げられます。このようなことを雲の中で繰り返し、ぶつかり合い、水は氷の表面に付き、すぐに凍ります。そして霰へと成長していくのです。
ぶつかりながら雷も作る
氷の粒たちは、お互いにぶつかり合うことで徐々に大きな塊になり、それらがまたぶつかることで静電気を起こし、雷も生まれます。
ついに地上へ帰ってきた
そうして、少しずつ大きな塊になった氷は、下から上へ吹く風だけでは支えきれなくなり、ついに地上へ落ちて来たのでした。
解説
霰(あられ)と雹(ひょう)は同じ過程で生まれるものですが、その大きさで区別されます。
- 霰:直径約2~5㎜
- 雹:直径5㎜以上
また霰には白い「雪霰」と半透明な「氷霰」があります。
天気予報では、白い霰は雪に分類されますが、フワフワした雪と霰は育ち方が異なります。
まとめ
あの水たまりにいたかもしれない水が、目に見えない小さな水蒸気になり、再び目に見える大きさまで成長し、雲粒(約10μm〜)となりました。更に霰(約2〜5mm)になるまで雲の中で成長し、ついでに雷まで作ってきたのです。
霰となって地上に戻ってきた水たちは、次はどんなルートで、次はどんな姿になって、また私たちの眼の前に現れるのでしょうか。
子供たちと一緒に、水を擬人化して、アテレコして話してみると面白いですよ。理科好きになるかも⁉︎