フランスの幼稚園は日本の幼稚園と大違い!入園式も卒園式も無い
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子どもがぐっと成長する保育園、幼稚園。
国が変われば学校のシステムも違ってきます。フランスの幼稚園児はどんな生活をしているのでしょう?
今回は、一般的な3年カリキュラムの公立幼稚園の例を紹介します。
この記事の目次
園生活スケジュール
フランスの学校は、9月に始まり7月初旬までが1年度です。
日本とさらに大きく違うのは、幼稚園も含めてバカンスが多いこと。
2ヶ月行ったら2週間バカンス、といったペースです。
そのせいか、フランスの幼稚園児の1日は、日本の園児に比べて長いです。では幼稚園児の1日のスケジュールを細かくご紹介します。
登園
8時45分始業の園が一般的です。
登園時間はその前の10分間のみ!遅刻するとセキュリティの面から門が閉められてしまいその日は欠席になります。
保護者が教室まで連れて行き、お別れします。
仕事の都合などでもっと早くから登園させたい場合は、園内に早朝保育があります。
午前中
各園のシステムや子供の年齢、先生によっても違いますが、おやつや、30分程度の外で遊べる休憩時間を挟んで11時45分位まで様々なアクティビティがあります。
おやつは各家庭が持ち回りで指定された果物などをクラス全員分持っていきます。
昼食とお昼寝
午前中のみの授業がある水曜日を除いて、昼食タイムです。(私立幼稚園は水曜日は全日お休みです)
12時頃からみんなで給食をとったあと、13時頃から年少さんはお昼寝です。
まくらとシーツを持っていく学校が多いです。
何も見えないほど真っ暗な部屋で寝るので、慣れない子は大変かもしれませんね。
年中さん以降は、食後は少し静かに本を読んだりして過ごします。
午後
午前中同様各クラスでアクティビティがあります。
お昼寝をした子は遅くとも15時前後には起こされます。
降園
16時30分頃お迎えです。
とは言っても共働きの多いフランスではこの時間にママかパパが迎えに来ることは簡単ではないので、朝同様に夕方保育もあります。
おやつを食べ、18時まで園内に入ることができます。
もしくは保護者の帰宅までベビーシッターさんが面倒を見ることもよくあります。
アクティビティと行事
アクティビティ
担任の先生の考えによって大きく異なるクラスごとのアクティビティ。しかし日本同様にお絵描きやハサミや糊を使う工作、本の読み聞かせが多いですね。
教室にはおままごとや電車、積み木などの定番のおもちゃ以外に、洗濯バサミでソックスを挟むもののような自立を促すものもあります。
行事
日本は入園式に始まり遠足や運動会など行事が多く、その度に子供の成長を見ることができますよね。
フランスは大変残念ながらほとんど行事がありません。
入園式も卒園式もありませんし、運動会もありません。
唯一年度末の6月にお祭りがあって、学芸会のような発表がありますが、これも園によって様々で、力を入れているところもあればそうでないところも。
でも「赤色の日」など決まったテーマがあって、必ず赤い色の服を身につけていくなどといった特別な日もあります。
食事
給食?それとも自宅で?
幼稚園で給食をとるか、自宅に帰って昼食を食べてまた午後に登園するか、選べます。
ちなみに給食費は、早朝と夕方の保育料と共に各家庭の収入によって計算され、2ユーロから5ユーロ前後です。
献立
給食はフランスらしく前菜・メイン・デザートで献立ができています。また乳製品が必ずあり、ヨーグルトはもちろんですが各種様々なチーズが出されます。
ある日の給食を紹介します。
前菜 : オレンジとキャロットラペのサラダ
メイン : 鶏のロースト
野菜 : フライドポテト
乳製品 : サンネクター(チーズ)
デザート : りんごとイチゴのコンポート
これにパンがつきます。
給食にフライドポテトがでるなんてびっくりしました。
午後保育に残る子の食べるおやつは、パンにチョコレートやジャムがでることが多いようです。
ストライキ
フランスはとってもストライキの多い国。交通が麻痺することが比較的多いのですが、なんと給食にもストライキがあるのです。
給食センターのストによって給食がない際は、前日に連絡されお弁当を持参します。お弁当といってもフランス人ママのお弁当はサンドイッチかサラダのような簡単なものです。
余談ですが、遠足の際に持っていくお弁当で一般的なのはパンとりんごとチーズそしてポテトチップス(!)なのです。チップスはなんと野菜扱いです。
まとめ
フランスの幼稚園、日本と比べていかがだったでしょうか?
日本人ママとしては行事の少なさ、特に入学式や運動会がないのはとっても残念なのですが、ワーキングママがほとんどのこともあり、この国ではこれが当たり前なんですね。
また手作りのバッグやお道具入れなどを入園前に用意する必要もなく、ママは正直楽!だったりします。
でもどこの国でも、子どもが健やかに育つために大事な初等教育。
みんな元気に過ごしてくれたらそれが一番ですよね。