乳がん自己診断のやり方!臨床検査技師ママが教える胸のしこりを見つける方法
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私は、臨床検査技師として、超音波検査の仕事をしてきました。
数えきれないほどの乳腺エコーを行ってきましたが、ほとんどの患者さんに「自己診断ってよくわからなくて」と言われます。
気にはなっていても乳がんの自己診断をやっていない、自己診断のやり方がわからない、というのが現状のようです。
そこで今回は、私がいつも患者さんにお話しする、「自分で胸のしこりを見つける自己診断法」をご紹介します。
この記事の目次
乳がん自己診断のやり方
乳がんの検査には、超音波検査(乳腺エコー)、マンモグラフィーがあります。
しかし、その前に自分で胸のしこりをチェックする「自己診断法」があります。
これは、手軽に自分で胸のしこりをチェックする方法です。
上半身裸になり、鏡を見てチェック
まず、上半身裸になり、鏡を見ます。
そして、以下の2点をチェックします。
・えくぼのような引きつれはないか
手を下した姿勢、バンザイをした姿勢でチェックしましょう。
胸を下から上へなでてみる
次に、胸を下から上へなでてみます。
お風呂で石鹸やボディソープを付けた手でなでると滑りがいいのでしこりを見つけやすいです。
しこりの感覚としては、こんにゃくの上から小豆を触っているような感じです。
つるんとしていれば良性の場合もありますが、特に表面がゴツゴツ、ザラザラしているようなしこりですと、乳がんの可能性が高くなります。
見た目で左右差があったり、しこり?と思えるものが手で触れたら、すぐに専門医を受診してください。
乳がん自己診断を行うのに最適な時期
乳がんの自己診断に最適な時期は、生理終了後~排卵前の最適です。
ホルモンバランスの関係上、一番胸が張っていない時期だからです。
生理前は胸が張ってボコボコとした感触が強くなるため、しこりがあっても見つけにくいのです。
乳がん自己診断を行う間隔
乳がんの自己診断は、月1回程度が望ましいです。
あまり頻繁に行うと変化に気づくにくく、間が空くとその間に進行してしまう可能性があるからです。
毎月1日とか誕生日の日など、ある程度の日にちを決め、生理の周期と照らし合わせながら行うようにしましょう。
生理が終わった日、生理開始から1週間後、と決めてもいいですね。
もし、しこりを感じたら乳腺外科へ
もし、「あれ?しこり??」なんて思ったら、すぐに専門医の診察を受けて下さい。
「乳房の病気」=「婦人科」
と思っている人が多いようですが、
婦人科とは子宮・卵巣領域を専門に扱う科です。
乳腺に関しては“乳腺科”もしくは“乳腺外科”という専門外来が存在します。
最近では、女性医師による“女性専門外来”という科を設けている病院もあります。
どこを受診すればいいのか、どこに相談すればいいのかわからない、と心配になったときは、1人で悩まず、このような科に相談に行きましょう。
適切なアドバイスや専門科の紹介をしてくれますよ。
定期的に検査を受けましょう
実は、しこりを作らない乳がんもあり、自己診断だけでは発見に限界があります。
また、胸が大きい人は、それだけ見つけにくいとも言えます。
乳がん検診が視触診だけではなく、超音波検査やマンモグラフィー検査が推奨されるようになったのも、視触診だけでは発見率が低いことがわかってきたからです。
少なくとも年に1回は乳腺の超音波検査やマンモグラフィーを受けることが必須です。
が、自己診断を定期的に行うことで乳がんの早期発見の率がグッと上がります。
ぜひ、行ってみてください。
乳がん検査を受ける時の裏ワザ!
月1回の自己診断とともに、年1回の乳がん健診を受けるのが一番望ましいのですが、健診は保険がきかず、全額自費になります。
何か気になる症状があって健診を申し込んで来院する患者さんもたくさんいらっしゃいますが、症状があるなら保険診療で受診すると、3割負担で済みますよ。
終わりに
いかがでしたか?
数年前は13人に1人がかかると言われていましたが、今は11人に1人がかかるといわれています。
それだけ、乳がんは増加傾向にあり、誰にでも起こりうる身近な病気なのです。
原因は、食生活の欧米化や遺伝など色々ありますが、乳がんの最大の特徴は、自分で気づきやすく、早期発見が可能な病気だということです。
自己診断法を知っていてきちんと実践することで、乳がんの早期発見率は格段に上がります!
ぜひ、実行してくださいね。