シュールで面白いと話題!売り切れ続出の絵本『もうぬげない』って何?
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2015年10月に発売後、話題沸騰となっている『もうぬげない』という絵本をご存知ですか?ツボにはまってしまう子どもと大人が続出しているこの絵本の魅力をご紹介します。また独特の世界観が面白いと人気の、同著者の他の絵本もあわせてご紹介します。
この記事の目次
『もうぬげない』の著者
著者はNHK Eテレ「にほんごであそぼ」の 「はい! ここで名文」というコーナーのイラストを担当されているヨシタケシンスケさんです。
1973年、神奈川県生まれ。
筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。
『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。
ストーリー
自分でなんでもやりたいお年頃の男の子が主人公です。服がひっかかって脱げなくなってしまったことで絶望的な気持ちになりますが、様々な状況を想定して解決法も考え、このままでも工夫すればきっと生きていける!と自信をもつようになります。でもお腹の冷えは我慢できず、もう一度脱ぐことに挑戦します。すると…
この先はぜひ実際の絵本を読んで頂きたいです。ストーリーの展開に終始笑いが止まらず、結末のオチにも笑ってしまいます。
この絵本の魅力
日常の出来事に焦点を当てている
まず表紙の絵を見ただけで笑ってしまった方も多いのではないでしょうか。日常的によくある幼い子どもの出来事に焦点を当てていることで、子どもはもちろん大人も「あるある!」と共感してしまい、始めの数ページを読んだだけで笑ってしまいます。シュールなイラストと手書きの文字もストーリーの面白さを引き立てています。
子どもの豊かな感情や意思に大人も学ぶ所がある
短いストーリーの中に、自分一人でやり遂げたいという自立心、でもうまく出来ずにいつもお母さんに頼ってしまう悔しさ、この先どうなるのかという不安、でもきっと大丈夫という前向きさや自信といったような幼い男の子の豊かな感情、意思が表現されています。
困難が待ち受けていても発想次第できっと乗り越えられる、というポジティブな考え方には大人も子どもも学ぶ所があります。
育児の息抜きになる
親の立場からは「早く脱ぎなさい」「風邪をひいてしまうから早くお風呂に入りなさい」と言ってしまいがちな小さな出来事ですが、子どもの目線や立場で同じ出来事を見ると全く違って見えることに改めて気付かされ、心がほっと温まります。
また子どもがひとりでやろうとする事全てに付き合うことは出来ませんが、何でも急かさずに子どものペースに合わせてあげる大切さを再認識できます。
子どもの可愛さや視点の面白さに癒やされて、我が子との時間に幸せを感じてふっと息抜きできるので、育児に疲れているママにおすすめの絵本です。
ヨシタケシンスケさんの絵本
『もうぬげない』同様、豊かな発想力と独特の視点が魅力のヨシタケシンスケさんのそのほかの人気絵本をご紹介します。
りんごかもしれない
ヨシタケシンスケさんの絵本の代表作です。主人公の男の子がりんごを見てりんごじゃないかもしれないと考え、○○かもしれないとどんどん想像力を膨らましていくストーリーです。
ぼくのニセモノをつくるには
主人公の男の子がやりたくないことをやらせるために購入したお手伝いロボは、ニセモノになるために主人公のことを知ろうとします。自分らしさとは何かを考えるきっかけになる絵本です。
ふまんがあります
「どうして こどもだけ はやく ねなくちゃいけないの?」「どうして おとうとが わるいのに わたしばっかり おこられるの?」「おとなは いろいろと ズルいと おもう。」子どもの不満に親が面白い角度から答えるストーリーです。
まとめ
シュールなイラストの表紙が目を引きますが、中を開けてみると家族で笑える面白さだけが魅力なのではなく、子どもの可愛さに癒やされて育児の疲れも吹っ飛ぶ絵本でした。ヨシタケシンスケさんの絵本は親が子どもの視点で物事を考えるきっかけになり、育児のヒントも得られるので、ぜひ手に取って読んでみてください。