妊娠期間は9ヶ月!無痛分娩は当たり前?!フランスの妊娠&出産
【PR】
フランスの出生率は2を超えます。産んでいる国フランスの妊娠出産事情はどうなっているのでしょう?
妊娠・出産・産後に分けてそれぞれ特徴を見てみましょう!
この記事の目次
妊娠
妊娠が確定するまで
フランスにも日本同様妊娠検査キットが売られています。薬局でもスーパーでも2ユーロ前後から手に入ります。使用法も日本のもの同様です。陽性反応が出たらまずはかかりつけ医に向かい、尿検査と血液検査の処方箋をもらいます。検査ラボラトリーで陽性の結果が出たら妊娠が確定!急いで産婦人科の予約を取りましょう。産婦人科で内診を受け、今後の手順を教わります。社会保険に提出する書類などももらいます。
まずすることは
産院を決めて予約を取ります。出産までの経過を診てもらう産婦人科医が出産を扱うかどうかはわかりません。もし出産は扱わない医師であれば、別に産院を予約しなければなりません。生んでいる国フランス、産科はいつも混み合っています。公立の病院にするか私立の病院にするか。立地や設備、任意保険からの返金額なども踏まえて慎重に選びましょう。
また産婦人科医のもとでもらった社会保険やCAFと呼ばれる家族手当金庫に書類手続きをします。これらを怠ると出産妊娠にかかる費用の返金がありません。
週数の数え方の違い
最後の生理日から妊娠を起算する日本と違い、フランスでは受精日から計算します。ですので基本の妊娠期間は9ヶ月。十月十日(とつきとおか)とは呼ばれません。
エコー
エコーは特に心配のある妊娠以外は通常出産までに3回のみです。初期中期後期に1回ずつです。こちらもエコー専門の施設を予約する場合が多いようです。
妊娠中にしておかなければならないこと
フランスでも保育所はいつも満員です。特に仕事をしているママの場合は、出産後の仕事復帰に向けてこちらを予約する必要があります。出産後ではとても間に合わないので、妊娠中から希望の申請をします。地域によって申請開始時期は異なるようですが、可能な時期になったらすぐの申請をオススメします。もし入園できなくても、保育ママが一般的で多くのフランス人ママも利用しているのでこちらも調べてみましょう。
妊娠中の食事
トキソプラズマを避けるため、検査で陰性だった場合妊娠中の食事が制限されます。まず生魚と生肉、lait cruと呼ばれる無加熱無殺菌の牛乳とそれを使ったチーズなどは禁止されることが殆どです。また生野菜も注意が必要で、酢で洗ってから食べるように指導されました。そのため外食の際はサラダなどの生野菜は食べてはいけないとのことでした。
また猫の排泄物にも注意が必要で、素手で処理などをすることは厳禁だそうです。
出産
無痛分娩
日本と大きく異なり、主流は無痛分娩です。勿論自然分娩も可能で、出産までの産院との面談で自分の希望を伝えることができます。
無痛分娩といっても子宮口が最低でも3センチ開くまでは麻酔は打てないので、それまで陣痛の痛みはあります。
へその緒
へその緒を大切に保存する習慣はないので、どうしても希望がある場合はスタッフに相談してみましょう。承諾してもらえるかもしれません。
命名
フランスは出生後3日以内に出生届を役場に提出しなくてはなりません。ですので産まれる前にすでに名前を決めているカップルが殆どのようです。生まれてきた赤ちゃんのお顔を見て名前を考える余裕はあまりないのです。
入院期間
産院にもよるかもしれませんが、概ね入院日数は4日です。無痛分娩が主流で母体の回復が早いことも日本より入院期間が短い理由かもしれません。
産後
退院してから
退院まではスピーディーですが、自宅に戻ってから助産師さんが訪問して母体の状態や赤ちゃんの相談に乗ってくれます。退院時に産院から訪問助産師さんの紹介がある場合も有ります。
骨盤底筋トレーニング
日本にも浸透しつつある骨盤底筋トレーニング。キネと呼ばれる運動療法士か助産師の元に通って、臓器を支える大事な筋肉を鍛えます。退院時または産後一ヶ月の検診で処方されます。早すぎるトレーニングは良くないので産後6週間経ってからスタートです。30分のトレーニングを10回程度が一般的です。器具を使用したり想像力を駆使したりして、今後尿漏れや子宮が下がるなどの問題を抱える前に日々トレーニングに励みます。
まとめ
フランスでの妊娠出産は、私立産院の個室代等を除いて無料です。所定の手続きを踏めば、全ての検査や検診・出産は社会保険でカバーされます。少子化が問題となっている現代ですが、産める環境作り・育てる環境作り無くして女性は子供を産めません。もちろん日本には日本の良さがありますが、可能な限り国として補助などを検討して、産みたい女性が産める国になっていくといいですね。