まずはピアノを習わせよう…ではなくソルフェージュ!フランスの音楽教育
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フランスも音楽教育は盛んです。日本では個人のピアノ教室や楽器店系列などお稽古に通う場所がいろいろありますが、フランスの子供達はどのようにして音楽に触れていくのでしょうか。
幼児の音感教育
歌を歌ったり一緒に体を動かしたり、笛や太鼓など様々な楽器に触れたり。幼児のお稽古事として音楽教育は人気です。3歳くらいまでだと習えるお稽古事も少なく限られてくるので、結果的に音楽に触れる機会が多いようです。週に一度30分から45分のレッスンがあります。音楽学校が主催しているもの、アソシエーションのもの、個人のものと様々です。
音楽学校
フランスは公立の音楽学校が充実しています。国立のものがパリとリヨンにひとつずつ、他に地域圏立のものが各圏もあり、その他町立のものまで含めるとその数は膨大です。パリ国立高等音楽院は以前のだめカンタービレで有名になりました。地域圏立のものは、居住地によりますが高くても年間1200ユーロほど。学校のある地域に住んでいれば300ユーロほどです。音楽はお金持ちしかやれないものではないのです。
まずはソルフェージュ 音感教育
音楽学校に入るとまずソルフェージュという音楽の読み書きを始めます。日本ではほとんどの子供がまずピアノを弾きますが、ピアノもヴァイオリンやトランペットと同じ楽器の一つに過ぎず、まず全員が取り組むのは歌ったり書き取ったりリズムを打ったりという基礎であるソルフェージュです。
声楽・器楽など
楽器の大きさによって始められる年齢は異なりますが、だいたい10歳前後で楽器を始める子が多いです。音楽学校によっては体験期間が設けられており、いろいろな楽器に触れてみてから自分の楽器や専門を決めます。楽器のレンタル制度もあるので、購入できなくても心配はいりません。子供たちは放課後や学校のお休みの水曜日などにレッスンに通います。夕方には大きな楽器ケースを抱えた子供が大勢見られます。
専門的に学ぶ
専門的に音楽を続けていくことにした子供は、高校生で受けるバカロレア試験に音楽を選びます。もちろん実技もあります。そして高校卒業後は音楽学校の高等課程などに在籍し、研鑽を積むのです。フランスには音楽大学はなく、音楽学を学ぶ場合と教育法を学ぶ場合を除き大学で学ぶわけではありません。
まとめ
いかがでしたか?まずピアノを習うわけではなく、基礎を学んでからいろいろな楽器を始めるのはとても合理的だと思います。フランスの楽器経験者はピアノが弾ける人が少なくて驚いたのですが、こういうわけなんですね。楽しみや自己表現としての音楽、毎日コツコツ取り組むことを学ぶための音楽…音楽教育のもたらす恩恵は沢山ありますね。