抱き癖は育児に悪影響?祖父母手帳で義母納得!だっこには不思議な力がいっぱい!
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「抱っこばかりしていると抱き癖がつくよ」そんな風に、両親や義両親に一度は言われた事があるのではないでしょうか?うちの娘も抱っこが大好きで「こんなに抱っこしてて大丈夫かな?」と悩んだ時期もありました。保健師や療育の先生に教えてもらった『抱っこの大切さ』をご紹介したいと思います。話題の祖父母手帳でも抱っこについて記述があったので併せて紹介します
この記事の目次
今や都市伝説級「抱き癖」
【抱き癖】という言葉は、戦後にアメリカの育児法が入ってきてから言われるようになりました。
「理性的な子育てを」と、抱っこ・キス・ハグ・膝の上に座らせるなどを禁じた育児が富裕層を中心に広がっていました。
しかしその後アメリカでは、対人関係に問題を抱えたり、精神的に不安定な子どもが増えていると社会問題になりました。1970年代に大規模な心理学的調査が行われ、親子のスキンシップが足りていない事が原因だと明らかになりました。
アメリカでは40年以上も前に抱かない育児は否定されていたのに、日本ではその後も信じ続けられていると言うのが現状です。
義母に言いにくかったら祖父母手帳を活用しよう
さいたま市が配布している「祖父母手帳」では、おばあちゃん・おじいちゃんになった祖父母が孫の子育てに参加する事について、詳しく紹介しています。
昔と今で育児に対する考え方が変わっている所がたくさんあります!
抱き癖の話の様に義母に言い出しづらい・・・そんな時には「祖父母手帳が流行ってるみたい」と見せてみると良いですね。(祖父母手帳のダウンロード先は、記事の最後で紹介します)
抱っこでオキシトシンを分泌
抱っこという温かなスキンシップをする事で『幸せホルモン』『愛情ホルモン』などと呼ばれる【オキシトシン】が分泌されます。
抱く側の大人にも、抱かれる側の子どもにも分泌されます。
母親の抱っこと父親の抱っこは、子どもへの効果が少し違います。
パパ抱っこの効果
父親が抱っこする時は「たかいたかい」や「くすぐり」など、遊びの要素が入ったダイナミックなスキンシップになる事が多いですよね?
ダイナミックなスキンシップ時にオキシトシンが多く分泌され、他者への理解が増し、人と協調して何かをしていく能力が育まれます。
ママ抱っこの効果
パパの抱っこに対し、柔らかく温かい母親の抱っこは脳や心が癒され、情緒を安定させ自分への自信につながります。
母親は長時間一緒に過ごす事が多いと思いますので、気分転換もしましょう。抱っこは感情がダイレクトに伝わりやすく、イライラしたりピリピリした感じではオキシトシンは分泌されません。
男の子の方が女の子よりも甘えん坊な理由
オキシトシンは男の子の方が出にくいと教えてもらいました。
母親にベッタリの子が男児に多いのは、十分なオキシトシンを分泌させるまでに時間がかかるせいだと考えられています。
特に父親的には「男の子のくせに!」と思ってしまうかもしれませんが、「男の子だから」と思ってあげられると良いですね。
抱っこの不思議な力
抱っこ・添い寝・手をつなぐ・頭をなでる etc…..この親子の触れ合いは、安らぎと信頼感を得られます。
肌からの刺激は脳に伝わり、体の成長に良い影響をもたらし、免疫力・抵抗力を強くすると言われています。
抱っこはADHDに好影響
脳の一部の機能障がいが原因のADHD(注意欠如多動性障がい)。抱っこや添い寝を多くするなど、環境を変化させた事で症状がずいぶん落ち着いたという事例もあります。
うちの3歳の娘は【広汎性発達障がい】です。今できる事は、たくさん抱っこして抱きしめる。温かい手による愛を込めた身体接触で、少しでも発達に良い影響を与えてくれればと思い、日々実践中です。
抱っこは甘やかし?
あんまりたくさん抱っこすると「甘やかし」になって子どもの自立を妨げるのでは….と、懸念している親御さんは多いと思います。
アメリカで1983年に心理学者による母子関係の調査が行われました。
『子どもの要求に直ぐに応える親(甘やかしていると言われそうな親)に育てられた子どもほど自立がしやすい』
と言うものでした。
脳と親子の関係を育むには、2~3歳くらいまでが特に重要だと考えられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子どもの発達において、抱っこなどのスキンシップは必要不可欠。とても大切です。
今まで少なかったかなと思った方でも、今からじゃ遅いなんて事はありません!何歳からでも始められます。
しかし、嫌がる子を無理やり抱っこするのは本末転倒です。べったり抱っこが苦手な子もいるし、反抗期や思春期になれば親から離れたくなるのはむしろ普通です。様子を見ながら適切なスキンシップが取れると良いでしょう。
また、抱っこが大好き過ぎて困るほどの子でも大きくなれば「抱っこして~」と言わなくなります。それはそれで親としては淋しいような、嬉しいようなですよね。