市販スポーツドリンクの糖分を知る方法!医師がすすめる熱中症対策に経口補水液の作り方
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夏は熱中症や脱水の予防のために水分補給が大切ですよね。お子さんにスポーツドリンクを飲ませている方も多いと思います。でも、子どもがスポーツドリンクを日常的にたくさん飲んでも大丈夫なのでしょうか?ここでは、夏の飲み物による子どもの糖分の摂り過ぎについて考えたいと思います。
この記事の目次
市販のスポーツドリンクやジュースの糖分を知る方法
市販の飲み物の成分表示において、糖分は「炭水化物」と表記されています。「糖分」とは書かれていないので、意識しにくいですね。
たとえば下の写真は、ある粉末のスポーツドリンクの成分表示です。
1リットル用で、炭水化物は72g、つまり糖分が72gということですから、かなり多いですよね。半分の500mlを飲んでも、36gの糖分を摂取することになります。糖分が高いタイプのスポーツドリンクは嗜好品だと理解し、摂り過ぎないようにしたいですね。
尚、スポーツドリンクは種類によって糖分の量が違います。すべてのスポーツドリンクにこれと同じ糖分が含まれている訳ではありません。よく買う市販の飲み物も、チェックしてみてはいかがでしょうか?
糖分の摂り過ぎで起こり得る症状とは?
糖分を大量に摂ることで起こり得る症状としては、虫歯、酸蝕歯、低血糖、夏バテ、食欲不振などが挙られます。糖分が高いタイプのスポーツドリンクも、水のように毎日たくさん飲み続けると大量の糖分を摂取してしまうので、気をつけたいですね。
糖分の多さを子どもに理解してもらうには?
お子さんに、糖分が高いタイプのスポーツドリンクやジュースをたくさん飲むことの危険性を知ってもらうにはどうすればいいでしょうか?
私は8歳の子どもに、次のような伝え方をしました。
たとえば糖分が40g含まれるジュースの場合、3gのスティックシュガーを13本集めて、「その飲み物1本には、これと同じ量の砂糖が入っているよ」と子どもに伝えます。すると子どもは「こんなにたくさん?」と驚きます。
視覚的に訴える方法は、子どもにも理解してもらいやすいと感じます。
医師がおすすめする手作りの経口補水液の作り方
日常生活で熱中症や脱水症状を防ぐには水やノンカフェインのお茶で良いと言われていますが、熱中症や脱水症状がある時、また、ダラダラとたくさん汗をかく時には経口補水液が有効です。
経口補水液はドラッグストアなどで買うことができますが、私はかかりつけの医師に家庭でも簡単に作れる経口補水液の作り方を教えてもらい、自宅で作るようになりました。その作り方をご紹介します。
【材料】
・ミネラルウォーター 1リットル
・塩 3g
・砂糖 20g(又は、はちみつ15g)
・レモン果汁少々(又は、料理用のクエン酸少々)
【作り方】
ミネラルウォーターを鍋で沸かす。塩、砂糖、レモン果汁を加えて充分に混ぜ溶かし、冷まして清潔な容器に保管すれば完成です。
実際に作ってみて、私が飲みやすいのは砂糖よりもはちみつだと感じました。(※はちみつだと1歳未満のお子様は飲めません。)また、クエン酸を入れる場合は、ひとつまみずつ入れて味見をしながら調整するのがおすすめです。クエン酸を入れ過ぎると酸味が強くなり、逆に飲みづらくなるので気をつけましょう。
糖分の高いスポーツドリンクを薄めて飲む
もうひとつ手軽にできるのが、糖分が高いタイプのスポーツドリンクは水で薄めて飲むという方法です。これは早稲田大学ラグビー部でも実践している方法だそうです。水で薄めるだけなので、飲みたい時にすぐに作れますね。
まとめ
夏は甘い飲み物だけでなく、かき氷やアイスクリームといった糖分の高いおやつが人気です。夏の楽しみや思い出に、嗜好品として楽しむ程度ならいいと思いますが、子どもが砂糖漬けの生活になってしまわないよう、毎日の食生活を意識して過ごしたいですね。