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『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』お母さんの必見本!

 2017/07/18 商品紹介 育児 子育て
この記事は約 6 分で読めます。

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この記事の目次

著者は西原理恵子さん

この本を書かれたのは、漫画家の西原理恵子さんです。
2人のお子さんの育児を経験されただけではなく、
西原さんは、アルコール依存症の夫との離婚・復縁、
高知県から上京して、漫画家になるまでの日々など、
多くの人生経験を積まれてきています。

 

そんな西原さんの、ある意味
女の子に対する生き方指南書ともいえる本書。

 

心に響く言葉がたくさん載っています。

生きる道

 

  道はひとつじゃない。人生にも抜け道、けもの道があるんですよ。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p53

 

人生で挫折を味わい、「もうだめだ、おしまいだ」と絶望してしまう。

そういう瞬間って、誰しも経験すると思います。
だけど、それですべてが終わるわけではありません。

 

西原さんは、著書の中でこうも言っています。

 

  だから夢は、ひとつだけじゃなくて、いっぱい持っておくといい
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p143

 

やりたいこと、希望を、たった1つに決めてしまうのではなく

たくさんの引き出しをもって、それを広い視野でとらえていれば、
そのたった1つのことがダメになったとしても
「次行こう、次!」
と、頭を切り替えて、前に進むことができそうですよね。

結婚生活

  結婚したからって、そこがゴールじゃない。

  相手が病気になることもあれば、リストラされちゃうことだってある。

  どんなに立派な人だって、壊れてしまうこともある。

  つぶれない会社、病気にならない夫は、この世には存在しません。
     西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p143

 

その通り。
よく結婚のことを「ゴールイン」という言葉で表現することがあるけれど、
結婚はゴールではなく、人生の1つの通過点にすぎません。

むしろ、そこからの人生のほうが
予想外の出来事がたくさん待ち受けています。

 

  糟糠の妻にはならないこと。
  彼の夢を支えるんじゃなくて、自分の夢をかなえてください。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p95

 

  大事なのは、自分の幸せを人任せにしないこと。
  そのためには、ちゃんと自分で稼げるようになること。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p131

 

夫がいないと、経済的に生きていけないような妻であったら、
いざというときに、全く身動きがとれなくなってしまいます。
それは、結婚生活を送る上でも、子どもを育てていく上でも非常に危険なこと。

 

子育て中に一時的に仕事から離れる選択をしたとしても、
何かあったときに役立つようなスキル・資格をきちんと身につけておくこと、
そして困難な事態に直面しても、自分で道を切り拓いていける力を持っておくことが
非常に大切になってくると思います。

暴力

  逃げてください。
  全部うっちゃって、あとさき考えなくていいから。
  暴力から逃げるって、そのくらい大切なこと。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p87

  人格を否定されたり、お金をわざともらえなかったり、
  見えないところで、ちくちくひどいことを言われたりしたら
  殴られていなくても、それは「暴力」です。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p136

 

私は、中学生の時にイジメに遭いました。

 

理不尽な悪口や、根も葉もない噂をたてられるような心理的なものから、
殴られたり、蹴られたり、ごみを投げつけられたり、
トイレの個室に入っているときに上からホースで水をかけられるなどの身体的なものまで
一通りの嫌がらせは経験したと思います。

 

これだけの仕打ちを受けていたのに、私は逃げ出すことができませんでした。

 

西原さんも著書の中で、こう言っています。

 

  今、理不尽な暴力に立ちすくんで、身動きができずにいる人は、
  もう分からなくなっているんです。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p87

 

まさに、その通りのことが起こってしまうのです。
本当は、絶対的に逃げてもいい状況なのに

 

「自分が悪いのかもしれない」
「自分が変われば、相手も変わってくれるかもしれない」

 

などという「逃げる」ということとは真逆の方向に思考が働いてしまうのです。

実際私は、理不尽なイジメから逃げなかったために、
大人になっても消えない、大きな心の傷を負いました。
あれから20年も経っているのに、いまだに当時の夢を見てうなされることもあるほどです。

 

そうならないために、
「暴力からは逃げること」
ということを、肝に銘じておくことが大切になります。

おわりに

私はこの本を、10歳になる娘に読んでほしいと思って購入しました。

 

上に書いてあるようなこと以外にも、
この本には
「女の子が生きていく上で、早いうちに知っておいてほしいこと」
が、たくさん詰まっています。

 

  これから世の中に出ていく女の子に、覚えておいてほしいことがある。
  (中略)
  本当に覚えておかなきゃいけないのは、たぶん、転んだ時の立ち上がり方。
  長い人生、人は何回も転ぶ。
  その時腐らず立ち上がる方法。
    西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』p12

 

 

学校の勉強も大切だけど、
このことも同じくらい大切なこと。

 

これから大人になっていく、全ての女の子に読んでほしいのはもちろんですが、
女の子を持つお母さんにこそ、この作品を読んでもらい、
これから先、娘さんを育てていく際の参考にしてほしいな、と強く感じます。

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

1981年生まれ、宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘・2018年8月生まれの黒猫(男の子)の子育て真っ最中。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験を記事にし、
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

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