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小学校入学前に身に付けて欲しい交通安全知識!学習より大切な事

教育
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はじめに

 

私は、娘が小学校に入学してから数回ほど、

朝の登校時、交通量の多い交差点などに「旗当番」として立つ機会がありました。

 

子どもたちが楽しそうに登校する様子を見ることができたり、

「おはようございます!」と、元気な挨拶をしてくれる子も多く、

朝から、さわやかな気持ちになれる「旗当番」なのですが、

毎回、心配になってしまうこともあります。

 

それは、交通安全の知識が身に付いていないと思われるお子さんが目立って多く、

学年が低くなるにつれ、その傾向が顕著であるということです。

 

2017年3月23日付の日本産経新聞に、以下の内容が掲載されました。

 

  2016年までの5年間に歩行中の交通事故で死傷した人の年齢は、

  7歳が最も多かったことが23日、警察庁のまとめで分かった。

  年間の10万人当たりの死傷者数でみると、全年齢の平均が46.8人に対し、

  7歳は146.4人と3倍以上に達していた。

 

  警察庁が、4月6日から始まる春の全国交通安全運動を前に初めて分析。

  交通安全の知識が乏しい小学生で登下校中が3分の1を占めており、

  担当者は「ドライバーは近くに学校があるという標識を見掛けたら特に注意してほしい」

  と訴えた。

 

   2017年3月23日付 日本産経新聞記事

  「歩行中の事故、7歳最多 小学生3分の1が登下校中」より抜粋

  http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H1L_T20C17A3CR0000/

 

 

このように、小学1年生の交通事故の死傷者数は全年齢の3倍以上、

そして、小学生の交通事故の3分の1が登下校中に起きているというデータがあります。

 

中には悪質なドライバーによる事故も含まれているかもしれませんが、

子どもが交通安全の知識を身に付ける事で防げる事故も多いはずです。

 

以下では、私が「旗当番」を通じて「危険」と感じたこと、

そして登下校中の事故を防ぐために、

パパやママに入学前に心がけてほしいことをお伝えしていきます。

 

 

登下校時の「危ない!!」

 

信号の過信

 

信号が青だと、左右の確認をしないで渡ってしまう子が多いように感じられました。

 

確かに子どもに対し「赤信号は止まれだよ」という指導をしてしまいがちですが、

実際は、歩行者用の信号が青であっても、

右左折をしてくる車が横断歩道侵入してくる場合もあります。

 

信号が青になるや否や、飛び出すように渡ろうとする子に対し、

 

「車が来るかもしれないから、左右を見てから渡ろうね」

 

と、何度、声をかけたか分からないほどです。

 旗当番の時ではないのですが、

左右を確認せずに横断歩道を渡った子に遭遇し、曲がってきた車とぶつかりそうになって、ヒヤリとしたこともあります。

 

信号が青でも、曲がってくる車は横断歩道に侵入してくるということを、

しっかりとお子さんに理解をさせる必要があると思います。

 

 

信号無視

 

信号が赤でも、車の通行がない場合は平気で渡ろうとする子も結構な数にのぼりました。

 

「信号が赤だから渡っちゃだめだよ」

 

と、注意したところ

 

「うちのパパやママは、赤信号でも車が来ていなければ渡っているよ」

 

などと、当たり前のように答える子が多いことに驚きました。

 

子どもにとって親は模範となるもの。

その親が、赤信号でも平気で道を渡っていたら

子どもはそれを「危険なこと」であるとは認識しないでしょう。

 

子どもは親の行動を、とてもよく見ています。

お子さんの前では、きちんと交通ルールを守って模範を示しましょう。

 

信号や横断歩道のない道の渡り方

細い道などには、信号や横断歩道がない場合もあります。

そのような道を渡る際も、左右を確認しないで渡ってしまう子が多く見られます。

 

細い道は、大きな通りほどの交通量はない場合が多いけれど、

「車が来ない」という保証はどこにもありません。

むしろ車の側も油断して、子どもに気付くのが遅れてしまったり

一時停止を怠ったりしてしまいがちです。

 

信号や横断歩道がなくとも、道を渡るときは

一度止まって、左右を確認する癖をつけさせるようにしましょう。

 

歩道のない道

 

通学路の中には、歩道のないような細い道も存在します。

そのような道を、2~3人が横に広がって歩いたり、

ふざけて歩いたりする姿も見受けられました。

 

道幅が狭いと、子どものギリギリのところを車が通過する事もあり、

ふざけて歩いていた子どもが、走行中の車に接触しそうになっている場面も目撃しました。

 

子どもの側は「車は自分たちを避けてくれる」と思っているようですが、

うまく避けきれないこともあれば、

本人が意図せずとも、子どものほうから車に近づいてしまうような場面もあり得ます。

 

歩道のない道は、気を付けて歩かないと車と接触する可能性があることを

きちんと理解させる必要があると思います。

 

 

自転車との接触

 

道路交通法では、自転車は基本的に車道を通行しなければならないと定められていますが、

「自転車通行可」の標識がある歩道については、歩道を走行することが認められています。

 

自転車通行可の歩道は、他の歩道に比べて道幅が広いことが多いです。

そのため子どもたちは緊張感が緩むのか、

歩道で鬼ごっこをしたり、ふざけて歩いたりしてしまいがちです。

 

私は、そのような歩道で、

ふざけて後ろを向いて歩いている子や、遊びながら歩いていた子が、

走行してきた自転車にぶつかりそうになったのを何度か見たことがあります。

 

お子さんには「歩道であっても自転車も走行する場合がある」ということ、

「道は、遊んだりふざけたりして良い場所ではない」ということを

きちんと伝えるようにしましょう。

 

 

お子さんを交通事故から守るには・・・

 

幼稚園児のうちから、お子さんと一緒に外を歩く機会を持ちましょう

 

私が、旗当番をしていて感じたことの1つが

「今の子たちは、外を歩く経験が希薄なのではないか」

ということでした。

 

最近は、ある程度大きくなっても乗れるようなベビーカーも増えています。

幼稚園のバスも、自宅の前まで迎えに来てくれる場合も多く、

車を持っている家が、昔に比べて圧倒的に多くなっていることもあり、

お子さんが外を歩く機会が減少しているのではないかと感じます。

 

交通ルールは、実際に外を歩くことで身に付きます。

近所へのお出かけは、車を使わずに歩くなどの工夫をして、

お子さんと一緒に外を歩く機会を増やしてみることをおすすめします。

 

 

一緒に通学路を歩いて、危険個所の確認をしましょう

入学前の、できるだけ早い時期に

お子さんと一緒に通学路を歩く練習をすることをおすすめします。

 

できるだけ、お子さんが実際に登下校をする時間帯に合わせて通学路を歩いて、

危険個所や、気を付けた方が良い場所をお子さんと一緒に確認し、

安全に通学するには、どうすれば良いかを話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

 お子さんがゲームで遊びながら交通ルールを学べるサイトもあります。

このようなものを通じて、日頃から意識を高めることも大切だと思います、

 

JA共済 ゲームで学ぶ交通ルール こども交通安全タウン

http://social.ja-kyosai.or.jp/town/

 

Hondaの交通安全ゲーム

交通安全メダルゲーム

 http://www.honda.co.jp/safetyinfo/game/game01/

 

 交通安全すごろくゲーム

 http://www.honda.co.jp/safetyinfo/game/game02/

 

 

おわりに

登下校中の子どもたちを見て、「危険」と思われる事柄、

そして、お父さんお母さんに知ってほしいことをお伝えしました。

 

「いってきます」と家を出た子どもが、

「ただいま」と元気よく帰宅すること。

 

当たり前のようなことかもしれないけれど、

事故に遭ってしまえば、その「当たり前の日常」が消えてしまいます。

 

そのような悲しい思いをしないためにも、

入学前にはしっかり交通安全を身に付けて、

安心して入学を迎えて欲しいと願っています。

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

1981年生まれ、宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘・2018年8月生まれの黒猫(男の子)の子育て真っ最中。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験を記事にし、
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

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