胃腸炎で嘔吐!?家の中をしっかり消毒して家族感染を防ぐ方法
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ちょっと子どもの元気がないかな、と思っていたら突然嘔吐!
子供たちは保育園で胃腸炎が流行すると必ずと言っていいほどウイルスをもらって帰ってきます。
油断していると一家総倒れになりかねないほど強い感染力を持つロタウイルスをはじめとするウイルス性胃腸炎についてとその対処法をご説明します。
この記事の目次
ウイルス性胃腸炎とは
胃腸炎を起こすウイルスにはロタウイルスやノロウイルスなどいくつかあります。
11月から3月にかけてが最も流行りやすい時期です。
症状
主に下痢と嘔吐の症状がみられます。
同時に始まる場合もありますが、嘔吐が先の場合が多いです。
さらに腹痛や発熱、食欲がなくなるといった症状が出る人もいます。
感染した場合1~2日後に発症します。一週間以内には回復し、そのあと後遺症もありません。
人から人に感染します
このウイルスの感染のほとんどが経口感染です。
嘔吐物やふん便に混じっているウイルスを吸い込む、感染している人の作った料理を食べる、家庭内でタオルの共有などの接触による感染もあります。
他にもこれは人からではありませんが、ウイルス汚染された食品(カキなどの二枚貝)の過熱が不十分で感染する場合もあります。
消毒方法
ウイルスはすぐに乾燥している空気中に漂います。
準備しておくと安心な処理セット
あらかじめ消毒セットを準備しておくといざというとき安心です。うちではトイレの棚の隅の方にあります。
(嘔吐物処理セット)
〇使い捨てのマスク、ビニール手袋、エプロン(消毒後捨てます。素材は何でも大丈夫です)
〇新聞紙(余裕をもって1日分くらいあると安心です)もしくはキッチンペーパー
〇ビニール袋(2~3枚)
〇消毒液(キッチンハイターや哺乳瓶消毒液が有効です。アルコールでは死滅しません)
消毒液は次亜塩素酸ナトリウム濃度0.1%のものと0.02%のもの2種類用意しておくと消毒がスムーズです。うちではは哺乳瓶消毒液を水1ℓ+原液110㎖のもの(濃度0.02%)と水1ℓ+原液20㎖(濃度0.1%)のもの2種類をペットボトルに入れています。
〇雑巾
〇蓋つきバケツ
吐いた!すぐに行うこと
1.片づける人がマスク、ビニール手袋、エプロンを着用します。
2.新聞紙などで嘔吐物をやや広範囲に覆います。濃度0.1%の消毒液を新聞紙の上からかけます。
3.窓を開けて換気します。処理後もしばらくは換気を続けておいた方が安心です。
4.嘔吐物を新聞紙ごと集め取り、ビニール袋に入れて袋の口を結び密閉し、できれば外のゴミ箱に処分します。
5.バケツに濃度0.02%の消毒液を入れ、雑巾でしっかりふき取ります。
6.マスク、ビニール手袋、エプロンを外し、ビニール袋に入れて袋の口をしっかり結びできれば外のゴミ箱に処分します。
7.汚れてしまった衣類や処理するときにはいていた靴下は0.02%の消毒液で1時間つけ置きすると菌は死滅します。洗濯機で洗う場合は元気な人のものとは分けて、別で洗う方が安心です。
カーペットやソファに吐いたときは
ハイターや哺乳瓶消毒液をかけると、脱色する可能性があります。
85度以上の熱湯で90秒以上過熱してから洗うか、アイロンのスチームをあてると熱により菌は死滅します。
消毒と同時進行の看病も大切!心がとっても弱ります
脱水には気を付けて
胃腸炎になると体の水分が失われ、脱水症状になりやすくなります。
しかし、脱水を防ぐために水分補給をさせてもそれが吐き気の原因になることもあります。
一口ずつなど少しずつこまめに水分を補いながら脱水にならないよう注意してください。
(脱水症状のサイン)
〇唇、手のひら、口の中が乾いている
〇尿が濃い、少ない、出ない
〇泣いているのに目から涙が出ない
〇目がくぼんでいるように見える
水分補給には経口補水液がおすすめです。ドラッグストアに売っていますし、家庭で作ることもできます。
(経口補水液の作り方)
湯冷まし1ℓに食塩3g、砂糖40gを加えて溶かす。好みでレモン果汁を加えると飲みやすくなります。
消化に良い食べ物
うどんやお粥、おじやなど刺激の少ないメニューがおすすめです。
果物はリンゴのすりおろしたもの。
ミカンなどの柑橘類は胃腸を刺激するので控えてください。
豆腐やヨーグルトも与えて大丈夫です。
離乳食は1段階前くらいの食感、大きさに刻んであげてください。
食欲が落ちている場合、無理に食べさせようとせず一日5食にするなど回数を増やしてあげると胃腸への負担が少ないです。
まとめ
何日も苦しむ人もいれば、胃腸が丈夫な人はたった一度ので症状が落ち着くこともあります。
もう大丈夫かな、と思ってもまだまだ発症して1~2週間くらいは保菌者です。
人込みに出かけたり、食べ物やタオルなどを共有したりするような場所、行為は慎んだ方が感染拡大を防げます。
特に年配の方や小さい子、免疫の弱っている人などが感染すると重症化する恐れもありますので配慮してくださいね。
そして自身もウイルスをもらうことのないよう、手洗いうがいを念入りに行ってください。
胃腸炎に苦しみながらの看病はほんとうにつらいです。
ウイルス性胃腸炎といえば空気が乾燥している冬場にだけ流行しやすい病気と思いがちですが、実は一年中かかってもおかしくない病気です。
苦しい思いをしないよう、他の人に苦しい思いをさせないように、日頃から気を付けて元気に過ごしていきたいですね。