災害時の備えは「モノ」だけではなく「行動計画」も大事!
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災害に備えて
非常食や防災用品を用意している
地域の避難場所を確認している
という方は多いと思います。
もちろん、これら2つの「備え」は
非常時において、とても大切な事。
ですが・・・
災害が起こった時、
「どんな行動を取るか」について
あなたは具体的に考えてみたことはありますか?
災害は、いつどんなタイミングで起こるか全く分かりません。
必ずしも家族全員がそろっている時間帯に発生するとは限らず
家族がバラバラの場所にいる状況下で
災害に見舞われる可能性も十分にあるのです。
ただでさえ冷静さを欠いてしまいやすい災害時。
その上、さらに
家族がどこにいるのか分からない
探しに行ってもなかなか見つけられない
という状況が重なってしまった場合は、
パニックを起こしてしまう危険性も否めません。
災害時、パニックに陥るのを防ぐのに大切なのは、
起こり得る状況をあらかじめ想定し、きちんと行動計画を立てておく事。
今回は、我が家の例を参考に、
災害時に起こり得る状況を想定して、
状況に応じた行動計画を立てていく方法
を、ご紹介していきます。
「モノさえ準備しておけば何とかなるのでは?」
「そこまで考えるのは面倒」
と感じてしまうかも知れませんが、決してそんなことはありません!
「モノ」だけではなく「行動計画」も万全にして
災害時に家族を守りましょう!
災害時に起こり得る状況パターンの考え方
まず、「紙」と「ペン」を用意してください。
そこに、あなたの家の「ごく平均的」な家族の行動パターンを
時系列に沿って、ざっくりと書き出してみましょう。
【我が家の例】
7:00 夫:職場に出勤
7:10 娘:登校
10:00 私:外出
13:00 私:帰宅
16:00 娘:帰宅
16:15 娘:外出(習い事や友達との遊び)
18:00 娘:帰宅
21:00 夫:帰宅
このように、家族の行動パターンを書き出したら、
それぞれのタイミングについて
「家族」が「どこ」にいるのか書き加えてみましょう。
【我が家の例】
7:00 夫:職場に出勤
夫:職場(通勤途中)
娘と私:自宅
7:10 娘:登校
夫:職場(通勤途中の可能性もあり)
娘:学校(登校途中)
私:自宅
10:00 私:外出
夫:職場
娘:学校
私:外出先
13:00 私:帰宅
夫:職場
娘:学校
私:自宅
16:00 娘:帰宅
夫:職場
娘と私:自宅
16:15 娘:外出(習い事や友達との遊び)
夫:職場
娘:外出先
私:自宅
18:00 娘:帰宅
夫:職場
娘と私:自宅
21:00 夫:帰宅
家族全員:自宅
それぞれの状況下についての行動計画を立ててみる
家族の行動パターンと、
その時、「誰」が「どこ」にいるのかを紙に書き出したら、
次は、それぞれの状況下で災害が起こったと仮定し、
どんな行動を取るのが良いか考えてみましょう。
(家族で話し合えるとベストです)
【我が家の例】
7:00 夫:職場に出勤
夫:職場(通勤途中)
娘と私:自宅
夫は自宅に戻る。
自宅に危険が迫っている場合は家族全員で最寄りの避難所に行く。
7:10 娘:登校
夫:職場(通勤途中の可能性もあり)
娘:学校(登校途中)
私:自宅
夫
通勤途中で自宅に近い場所にいる場合は家に戻る。
職場の方が近い場合は職場に行く。
既に職場に着いている場合は職場の避難指示に従う。
娘
登校途中で自宅に近い場所にいる場合は家に戻る。
学校の方が近い場合は学校に行く。
学校にいる最中は、先生の指示に従う。
私
登校途中と思われる時間の場合は通学路に沿って娘を迎えに行く。
学校にいる最中の場合は、学校に娘を迎えに行く。
10:00 私:外出
夫:職場
娘:学校
私:外出先
夫
職場の避難指示に従う。
娘
先生の指示に従う
私
外出先が比較的近い場合→学校に娘を迎えに行く
外出先が遠め→早急に娘を迎えに行く努力をする
13:00 私:帰宅
夫:職場
娘:学校
私:自宅
夫
職場の避難指示に従う。
娘
先生の指示に従う
私
娘を迎えに学校に行く
16:00 娘:帰宅
夫:職場
娘と私:自宅
夫
職場の避難指示に従う
娘と私
自宅に危険が迫っている場合は最寄りの避難所に行く
16:15 娘:外出(習い事や友達との遊び)
夫:職場
娘:外出先
私:自宅
夫
職場の避難指示に従う。
娘
外出先に留まる(私との行き違いを防ぐため)
私
娘を迎えに行く
18:00 娘:帰宅
夫:職場
娘と私:自宅
夫
職場の避難指示に従う
娘と私
自宅に危険が迫っている場合は最寄りの避難所に行く
21:00 夫:帰宅
家族全員:自宅
自宅に危険が迫っている場合は家族全員で最寄りの避難所に行く。
このように、
それぞれの状況パターンについての行動計画を立てておくと安心ですよ♪
園や学校、職場の「避難計画」も把握しておく
災害が起こった時、
園や学校、職場の安全が確保されているとは限りません。
建物が倒壊する危険性がある
津波などが到達する可能性がある
などの理由で、
集団で別の場所に避難するケースも十分に考えられます。
そうなった場合に、
子どもがどこに避難したのか把握できない
家族の居場所が分からない
という状況になってしまうのを防ぐため、
園や学校、職場の「避難計画」を確認しておく事を強くおすすめします。
「避難計画」には
災害時に、どこか別の場所に避難する必要が生じた場合について
どの場所に避難をするか
どのルートを通るか
など、
避難時の詳細な計画が掲載されている場合がほとんど。
園や学校の場合は、
あらかじめ「おたより」として配布されているケースが多いと思うので
ご自宅にある場合は確認してみてください。
避難計画についての「おたより」が配布されていない場合は、
担任の先生に聞いてみると教えていただけると思いますよ♪
職場の避難計画が不明な場合は、
担当部署や上司に確認してみるのがおすすめです。
おわりに
災害は「いつ」「どこで」「どんな状況で」起こるか全く分かりません。
ですが!
起こり得る状況を想定し、きちんと行動計画を立てておけば
「いざ!」という時、冷静に行動できる可能性が高まります。
備えあれば憂いなし。
災害を決して甘く見ず、できる限りの対策をとって
家族をしっかり守っていきたいものですね。