小学校の運動器学校検診で要精密検査!側彎症と診断された体験談
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4月に始まる新学期。
帰宅したお子さんが持ち帰ってくる
新しい担任の話、新しい友達の話。
お子さんが持ち帰るのは嬉しい話だけではありません。
そう、たくさんのプリントたち!!提出物も持ち帰りますよね。
提出物の内容は地域によって異なりますが、
2016年から始まった、運動器学校検診のプリントに
忙しいからといって無関心にならないで。
〇運動器学校検診ってなに。
〇どんな病気がわかるの。
〇我が家の判断。
わが家の小学2年生の娘は側彎症(そくわんしょう)です。
まさか自分の娘に病気が見つかるなんて。
医師から聞かされた時は、聞いたことのない病名にショックを受けて
頭が真っ白になりました。
今回は、側彎症を発見した経緯、我が家の判断などをご紹介します。
この記事の目次
運動器学校検診って何でしょう
「運動器」とは、骨・関節、筋肉、靭帯、腱、神経など身体を支えたり
動かしたりする器官の名称です。
現代の子どもたちは、運動不足による体力・運動能力の低下や、
運動のし過ぎによる、スポーツ障害の二極化が問題となり
深刻化しているそうです。
近所の公園でも、子どもたちが集まって、ゲーム機で遊んでいる姿を
よく見かけるようになりました。逆に、3,4歳からサッカーや
野球チームに所属し、小学生になると夜遅くまで練習している
お子さんの話を聞くこともあります。まさに二極化ですね。
そのため、運動器の健康状態の把握や、運動器疾患・障害を
早期発見する目的で、文部科学省が健康診断のあり方について検討し、
2016年4月1日より運動機器の学校検診が開始されました。
運動器学校検診でわかること
運動器学校検診では、運動器に関係した怪我や障害(故障)、
病気である運動器疾患がわかります。
脊柱の変形(側弯症)や腰痛、骨折、ねんざ、スポーツ障害
肉離れなどか運動器疾患にあたります。
これまでの調査では、全体の1割から2割程度の子ども達が
何らかの運動器疾患を持っていると推定されています。
運動器学校検診は、まず最初に学校側で配布される
運動器検診問診票をもとに保護者が行います。
学校側は、保護者が回答した運動器検診問診票の項目の中で、
異常所見あり、とチェックされている児童を対象に検査を行います。
学校側で検査を行い、専門医への受診または、家庭内での経過観察を
判断します。そして、運動器検診結果として通知をします。
運動器検診結果で要精密検査。我が家の場合
4月に運動器検診の問診票を記入するとき、当初は
「1年生の時と同じ回答でいいかな。」と思いました。
ですが、たまたま、たまたま時間に余裕があったので
問診票通りにチェックを行い回答をしました。
「あれ?肩の位置が少しずれてるなー。」
そう思いましたが、大したことはないだろうと
問診票の提出後は、特に気に留めることもなく、
5月を迎えました。
5月になり、娘が学校側から「運動器検診結果のお知らせ」
というプリントをもらってきました。整形外科専門医への
受診の勧めが書いてあり、驚いた私はすぐさま近所の
整形外科へ駆け込みました。
背骨が曲がる病気。側弯症(そくわんしょう)
整形外科ではすぐにレントゲン撮影をしました。
医師と一緒に、レントゲン撮影結果を見ても
私は特に何も思いませんでした。ですが、
「背骨がほんの少し曲がっていますね。軽度の側弯症なので、
半年後にまたレントゲン撮影で確認しましょう。」
医師から言われたとき、聞いたことのない病名にショックを
受けて頭が真っ白になりました。軽度の側弯症ってなに!?
進行するの!?このままでいいの!?命に係わる病気じゃないの!?
医師にたくさん質問したかったのですが、ショックで言葉が
出てきません。ようやく一言、「い、いまできることはありますか」
とだけ言えました。
「ないです。特に姿勢に注意しても治るものでもありませんから。」
どうやって毎日を過ごせば良いのか、また、側弯症という病気についてさえも
医師からの説明が十分とは感じませんでした。
帰宅してからさっそくネットで側弯症について検索。
今の時代、図書館へ行かなくても自宅で気になることが
調べられるんてなんて、本当に便利な時代でよかった…。
側弯症とは背骨が曲がる病気です。
左右に曲がるだけでなく、背骨がねじれる場合もあります。
症状が進行すると、背部や腹部の痛みが生じることも。
また、見た目にも体が傾くため、本人は心的ストレスにさらされます。
思春期の女子に突然発症することが多く、娘のように
10歳未満の低学年で発症する側弯症の場合、
早期発生症側弯症と呼ばれています。
早期発症性側弯症の場合、症状が徐々に改善される場合と、
進行する場合とに分かれるため、医師と十分に相談して
治療を勧めなければなりません。
半年後の再診。医師の説明の大切さを痛感
もやもやした気持ちがありながらも、目に見えて悪化している
様子もなく、あっという間に半年が過ぎました。
再診の時もレントゲン撮影を行い、医師と一緒に
レントゲン写真を見たとき、私は本当に驚きました。
半年前とは違い、素人の私がみても背骨が曲がって見えたのです。
心臓がどきどきして、自分の体温が上がっていくのがわかりました。
「今は判断できないので、明日電話で診断結果を問い合わせてください。
時間はいつでもけっこうです。」
医師はそれだけ言うと、次の患者さんを呼びました。
この時も私から質問をする時間はありませんでした。
病院の廊下へ出てから帰宅までの事はあまり覚えていません。
側弯症という病気は、すぐさま命に係わる病気ではありません。
もしかしたら、医師も専門知識を持ち合わせていないので、あやふやな
回答をしてはいけない、と判断しての態度だったのかもしれません。
でも、ショックを受けた私たち患者の気持ちに気づいて欲しかったです。
翌日、整形外科へ問い合わせたとき、医師からは別の病院で精密検査を
受けるように指示されました。紹介された病院は自宅からとても遠く、
通院には難しい場所にありました。今思うと、納得のいく説明を受けていない
医師から紹介された病院には行きたくない、という気持ちの方が
強かったかもしれません。
夫と何度も話し合い、結局、通院しやすい大学病院を紹介してくれる
別の整形外科で再診してもらおうと決めました。
2軒目の整形外科でも同じようにレントゲン撮影を行いましたが、
医師からは、時間をかけて側弯症についての説明を受けられました。
自分から質問が言い出せず、不安な顔をしていた私に気が付いてくれた
看護師さんが、医師に「質問があるようですよ」と言ってくださり、
今後の治療方針についても納得のいく説明を受けられました。
まとめ
娘の側弯症は治っていません。半年後の再診までは様子見をしましょう、と
医師と話し合って決めました。ただ、入浴するとき、服を着替えるときには背中を確認して、
急激な変化を感じたときはすぐに受診することになっています。
2軒目の整形外科を選ぶとき、ママ友からは「そこの整形はやぶだよ」と
言われました。でも、病気のことで相談をしていたお姑さんからは
「そこの先生は信頼できるわよ」と、全く逆のことを言われました。
どちらの話を信じればよいのかとても迷いました。でも、今回のことで
わかったことは、どんなに名医と言われていても患者ときちんと話が
できなければ何の意味もないということです。
今でも時々、自分たちの判断でよかったのだろうかと心が揺れる時も
あります。でもそんな時は、側弯症についてしっかり調べたうえで
医師と話し合えたこと、また、夫とも十分に話し合ったことを思い出します。
たくさんの提出物にはうんざりします。でもあの時、きちんと運動器検診票に
回答をしてよかった。4月は何かと忙しい時期ですが、どうか、おざなりに
しないでください。