視覚優位の特徴とは?子どもの特性を知れば子育てに活かせます!
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「視覚優位」
私がこの言葉を知ったのは最近です。発達に凹凸のある娘の検査で知りました。
一人個室では出来る事が、他者や物がたくさんある部屋ではまったく出来なくなります。目に入る全ての物が気になるらしいです。
家や幼稚園・保育園で子どもに指示や注意をする時は、言葉(聴覚)でする事がほとんどだと思いますが、それが伝わってない事もあると思います。
するとどうしても「ちゃんと聞きなさい!」となってしまうのですが、心理士や作業療法士・療育の先生方は口をそろえて「その視覚優位を利用して伝えましょう」と言います。
子どもの優位性を知れば、何かしらの工夫ができるかもしれません。
人それぞれ優位性は違うようですが、今回は娘の特性でもある「視覚優位」をテーマに書いてみようと思います。
この記事の目次
視覚優位とは
先にも述べましたが、娘は「視覚優位」です。
何かを認知する時に、言葉での説明よりも目で見た事が優位になります。言葉で言われても理解できない事があり、目で見て理解する事が得意だというのが特徴です。
多くの人は視覚や聴覚の優位性を、得意・不得意があったとしてもある程度バランスよく使っています。しかし認知の偏りが大きいと「発達障害」に分類されることもあります。
他にどんな優位があるの?
聴覚優位
耳から得た情報を理解する事が得意。
特徴:何かを考えるときに「言葉」で考える。人の顔を覚えるのが苦手。時系列で段階的に理解することが得意。全体よりも細かい事に関心を示す。言葉尻をとらえがち。
言語優位
文字や文章を図式化・映像化し思考する事が得意。
特徴:人の名前は名刺などの文字で記憶する。ノートをまとめるのが得意。比喩表現が得意。
体感覚優位
ボディーランゲージで自分の感じている事を表現する傾向。
特徴:感じた事を言語化して話すのでテンポが遅いと思われがち。矢継ぎ早に話されると情報処理が追い付かない事がある。体を動かすことで物事を覚える。
視覚優位者の得意な事
人の顔を覚える事、空間認知、一度見た風景やテレビなどを細かく覚える事が得意です。
遊びでは、絵・折り紙・工作・粘土などが得意な子が多いようです。
サグラダ・ファミリアで有名な、天才と言われる建築家 【アントニオ・ガウディ】 も視覚優位者だと言われています。
生活の中で優位性を考慮する
「早く△△して〇〇してしまいなさい!」 と言って、すぐに出来る子となかなかやらない子がいます。
うちの子どもは、これまではキョトーンとしていました。
療育に通う中でいろんな手法をやって、今ではかなり改善され、生活しやすくなったように思います。
●時計を見せて「針がここに来るまでね」「あと少しだよ」と、終了目標時間に向けて段階を追っての視覚からのアプローチ。
●ホワイトボードなどを活用。やるべき事を絵や文字にして順序立てて説明。ステップアップとして「次にするこれは何?」と子ども自身に考えさせる。
小学校に上がると、勉強の殆どが聴覚優位な人向けの教育プログラムですよね。算数なんかは特にだと思います。図形や表など視覚的にイメージできるものでサポートしてあげると良いかもしれません。
まとめ
私達が何かを認知する時には、人それぞれやり方が違うのです。
その特性を無視するのは、左利きの人に「右手で書きなさい」と言ってるようなものです。
我が子の特性を知る事で、今までちょっと苦労していた事がすんなり出来るようになるかもしれません。
また自分自身の優位性も知っておくと、生活や仕事で何かしらの役に立つかもしれません。私もまた勉強して、ほかの優位性についても書きたいと思っています。
かのガウディのように、我が子も天才に…..なんてちょっと考えるのも楽しいですよ。