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夜間救急外来を受診するかの基準は?悩んだ時の判断目安をご紹介

健康・病気
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先日、総合病院で看護師をしている知人から、

このような話を聞きました。

 

「冬は、軽症患者さんの夜間救急外来受診が急増して困っているの」

 

本来、症状が重い患者さんのために存在している夜間救急外来。

そこに、翌日の通常診療時間の受診でも

全く問題がなさそうな患者さんが押し寄せてしまい、夜の病院は大混雑。

2~3時間の待ち時間は普通で、

重症患者さんに対する診療に影響が出てしまう場合もあるようです。

 

一方で、ママ友から

このような話を聞いたこともあります。

 

「気軽に受診してはいけないと分かっているけど、

「重症」の判断基準がよく分からないから、

子どもが夜に酷く体調を崩したら、夜間救急外来に連れて行くようにしている」

 

私は、夜間救急外来に子どもを連れて行った経験はありませんが、

娘が夜中に突然高熱を出した上に、嘔吐が止まらなくなった時、

夜間救急外来の受診をするか否か、本当に迷った経験があるので、

同じ母親として、ママ友の言葉は非常によく理解できます。

 

近年、夜間救急外来の「コンビニ受診」という言葉をよく耳にします。

 

中には

 

「平日は仕事を休めない」

「昼間は用事がある」

 

などという軽い気持ちで

夜間救急外来を受診しているケースもあるようですが、

大多数の親御さんは、

 

自分では「軽症」「重症」の判断がつかない

万が一の事態を防ぎたい

 

という一心で受診している場合がほとんどなのではないかと思います。

 

ここでは、これからの時期

多くの親御さんが頭を悩ませるであろう、

夜間救急外来を受診するか否か迷った際の判断の目安

を、ご紹介していきます。

一つの目安として参考にして頂ければ…と思います。

 

※ここで紹介するのは、あくまで一つの目安である事をご了承ください。

 

 

夜間救急外来の受診目安

 

みやぎ県南中核病院が出している『小児救急のてびき』という冊子に、

夜間救急外来の受診の目安が詳しく、分かりやすく載っているので

抜粋してご紹介します。

 

発熱

 

生後6ヶ月未満の発熱。

→目安は3ヶ月未満で38℃以上、3ヶ月から6ヶ月で39℃以上。

 

視線がおかしい、おかしな動作をする、何となく眠りがちである。

 

顕著な脱水症状が見られる。

→泣いても涙が出ない、目が落ちくぼんでいる、皮膚やロ唇が顕著に乾燥しているなど

 

5分以上続くけいれんを起こした、5分未満でもけいれんを繰り返したり、けいれんを起こした後意識が戻らない等。

 

 

ひきつけ(けいれん)

 

5分以上経ってもけいれんが止まらない。

 

一旦けいれんが治まったが、またけいれんを繰り返した。

 

けいれん後15分以上経っても意識が戻らない。あるいは、なんとなくボーッとしておかしい。

 

激しい嘔吐を伴っている。

 

けいれん後手足に麻痺が残っている。

 

6ヶ月未満の赤ちゃんのけいれんである。

 

 

せき

 

痰がなかなか切れず全く眠れない。

 

胸がヒューヒューと鳴っていて呼吸が苦しく眠れない。

 

犬が鳴くような乾いた甲高い咳を激しくする。加えて息を吸うときに苦しそうである。

 

 

腹痛

 

痛がり方が尋常ではなく顔色も悪い。一旦改善したがしばらくしてまた痛がり出した等

 

お腹を押すと痛みが強く、なおかつお腹の筋肉を硬く収縮させる。あるいはももの付け根の辺りが不自然に盛り上がっていて戻らない。(ヘルニアの疑い)

 

便や尿に血液を疑わせる赤いものが混入している。

 

数日前に激しく腹部を打っている。

 

 

嘔吐

 

高熱を伴い、意識状態がおかしい。機嫌が極端に悪い。あるいはぐったりしている。

 

顕著な脱水症状が見られる

→泣いても涙が出ない、目が落ちくぼんでいる、皮膚やロ唇が顕著に乾燥している、尿量が極端に少ない等

 

吐いた物が血液である、あるいは黄緑色である。便に血液が混入している

 

ももの付け根の辺りが不自然に盛り上がっていて戻らない。数日前に頭部や腹部を打っている等。

 

 

下痢

 

便に血液が混入している、あるいは黒い泥状便が出てきたとき。

→ただし鉄剤を内服している場合はこの限りではない

 

顕著な脱水症状が見られる

→泣いても涙が出ない、目が落ちくぼんでいる、皮膚や口唇が顕著に乾燥している、尿量が極端に少ない等。

 

家族等周囲の多くの人も嘔吐、下痢をし始め食中毒の可能性がある。

 

 

『小児救急のてびき』はダウンロード可能

 

上記の項目を作成する際に参考にした『小児救急のてびき』は

こちらからダウンロードすることも可能です。

 

夜間救急外来の受診基準の他、

各症状の家庭での手当の方法や、

お子さんが誤飲をした際の対処法なども掲載されているので、

いざという時のために、お手元に備えてみてはいかがでしょうか?

 

 

♯8000(小児救急電話相談)

 

救急外来を受診するか否か、ご自身での判断が難しい方は、

小児救急電話相談で、相談する事をおすすめします。

 

この電話相談は、小児科医や看護師さんと直接お話ができるので、

適切な対処法やアドバイスを受けることが可能です。

 

【利用方法】

 

ご自宅の固定電話や、お手持ちの携帯電話で

♯8000

をダイヤルすると、

お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。

 

ダイヤル回線、IP電話の方はこちらを参照し

お住まいの都道府県の一般ダイヤル回線の番号に直接お電話ください。

 

【注意】

 

お住まいの都道府県によって受付時間が異なります。

詳しくは以下のサイトをご参照ください

小児救急電話相談事業(#8000)について

 

 

インフルエンザが疑われる場合

 

夜間、お子さんにインフルエンザが疑われる症状が出た場合

「早めに受診して、抗インフルエンザ薬を服用させたい」

と感じ、夜間救急外来の受診を考える方もいらっしゃるかもしれませんが、

発症直後は、検査をしても正しい結果が出ない場合もあります。

 

また、抗インフルエンザ薬は

発症後48時間以内

の服用であれば、十分な効果が得られると言われています。

 

インフルエンザが疑われる場合であっても

「夜間救急外来の受診目安」の項で説明したような

重篤な症状に当てはまらなければ、

翌日の診療時間内の受診で差し支えない事を認識しておきましょう。

 

【注意】

翌日が休日の場合は、自治体の「休日当番医」を受診ください。

重篤な症状がある場合は夜間救急外来を受診するか、♯8000でご相談ください。

 

 

おわりに

 

風邪、インフルエンザ、胃腸炎など、

これからの季節は、学校や園で様々な感染症が流行します。

 

日中は元気だったにも関わらず、

夜になって急に、症状が現れてくることも少なくありません。

 

そのような場合を想定し

 

・夜間救急外来の受診基準

・自分で判断がつかない時の相談先

 

を、日頃から把握し

「いざ」という時に備えておく事が、自分の子どもを守るためにも

重篤な他の患者さんを守るためにも大切であると思います。

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘を持つ母。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験が、少しでも皆さんのお役に立てることができるような
記事を書いていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

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