講師は日本人?外国人?こども英会話教室の選び方
【PR】
子どもの習い事として人気の英会話教室。3月の今はどの教室でも入会キャンペーンが行われている時期なので、新年度となる4月からお子さんに通わせる予定の方も多いのではないでしょうか。教室選びの際によくあげられる悩みが「講師は日本人か外国人どちらを選ぶべきか」ということです。そこで元こども英会話講師の筆者が、英会話教室を選ぶ際のポイントをご紹介します。
外国人講師と日本人講師どちらが良いの?
どちらを選ぶべきという結論があるわけではなく、英会話教室に通う目的やゴール、何を優先したいかで選択する方向性が定まってきます。
外国人講師のメリット
生の英語を学ぶことができる
母語として英語を学んでいて英語力が高いと、次のようなメリットがあります。
・正しい文法や発音の英語が聞ける
・語彙力が高く、フレーズやイディオムのレパートリーが豊富
・生徒の間違った表現や発音を聞き逃さず、訂正することができる
外国人と接することに慣れ、異文化交流を通して国際感覚が養われる
幼い頃から外国人と会話する機会を持つことで、外国人と接する時も緊張しないようになります。また海外での暮らしや日本との違いなどの文化も教えてもらえるので、異文化交流を通して国際感覚が養われていきます。
日本で働いている外国人講師にはアジア系の方がとても多いです。外国人と言えば白人、英語と言えばアメリカ英語をイメージする子ども達も多いですが、世界では様々な人種の人々が共に暮らしていて、英語は世界各国で話されているということを学ぶ良い機会になります。
日本語に頼らずに英語のみ話そうと生徒が努める環境が作れる
日本語が話せない外国人講師の場合、生徒は日本語での解説でのフォローを求めたり、日本語での質疑応答ができないため、英語を使って講師と会話しようと努めるようになります。日本語が堪能な外国人講師であったとしても、子ども達が日本語に頼らないように「日本語が全く話せない」と伝えている講師もよくいます。
外国人講師のデメリット
外国語として英語を学習していない
外国語として英語を学習していないと次のようなデメリットがあります。
・文法の説明が苦手
・日本人が苦手な文法や発音に関して、苦手な理由や日本人に向いている英語習得のコツを知らない
英語が母語のネイティブスピーカーの場合、日本人が日本語を学ぶように、文法からことばを学んだわけではありません。欧米の多くの言語は英語と語順が似ていますが、日本語は語順がまるっきり異なります。なぜ日本人には語順が大きな壁になるのかが外国人講師には分からないのです。日本語を学習している外国人がよくぶつかる壁となる発音である長音(伸ばし棒のある言葉 例:こうこう)や促音(小さい「つ」が入る言葉 例:がっこう)のコツを日本人が外国人に教えるのが難しいのと同じです。
その点日本人講師は日本人が苦手な文法や発音(R/L、V/Bやthなど)を乗り越えて習得しているため、生徒の気持ちを理解して分かりやすく文法の解説や発音のコツを教えることができます。
日本人の子どもの特性や文化を知らない
日本人は協調性を大事にするとよく言われるように、積極的に発言することが苦手な子どもがたくさんいます。このような時に日本人の特性を理解していないと、発言しない生徒はレッスン内容を習得していないと判断してしまいます。
また日本人の子ども達が好きな遊びや人気キャラクターなどにも疎いので、子ども達の興味関心を引き出す材料は日本人講師の方が豊富に持っています。
日本の学校の入学試験や定期テスト、英検やTOEICなど英語試験の知識に乏しく、進路指導などのサポートができない
子どもを英会話教室に通わせたいという親の多くが、英語が話せるようになってほしいと願う以外に、中学高校の英語で好成績をとらせたい、英検などの資格試験を取得させたいと考えています。外国人講師はこれらに関する知識があまりないので、日本人講師ほどの手厚いサポートや進路指導を期待することができません。日本人スタッフやアシスタントが代わりに進路指導することになるため、生徒の学習状況について最も詳しい担当講師に指導してもらいたい場合は日本人講師を選択すると良いですよ。
日本語でコミュニケーションがとれない
日本語で対話ができないと以下のようなデメリットが挙げられます。
・生徒がどうしても理解できない時に日本語での補足説明やフォローができない
・生徒が分からないことを日本語で質問することができない
・体調の変化を言葉で伝えられず、気分が悪くなったりトイレに行きたくても我慢してしまう子どもが多い
・保護者と意思疎通がとりづらく、子どものレッスンでの様子や学習の進捗状況などのコミュニケーションをとるのが難しい
日本人講師の場合は?
外国人講師のメリットとデメリットは、日本人講師の場合はおおかた逆になります。日本での講師歴の長い外国人講師や、海外滞在歴があり英語力も高い日本人講師が揃っている教室もあり、これらの項目が全てあてはまるわけではありませんので、それぞれの特徴として参考になさってください。
では何を基準に選べばよいの?
上記で挙げたようなメリットとデメリットを踏まえて、あなたがお子さんを英会話教室に通わせたい理由や目標に合う方を選んでください。
そして最も重要なことは指導力のある講師かどうかということです。「英語を話せる」と「英語が教えられる」はイコールではありません。日本人が細かい助詞の違い(例えば「は」「が」の違い、場所を表すときの「で」と「に」の違い)などの日本語の文法を外国人にも分かりやすく教えるのが難しいように、指導するにはテクニックと知識が必要です。講師が指導力があるかどうかを判断するためにおすすめなのが、入会前に体験レッスンを受講することです。
入会前に体験レッスンを受講しよう
ほとんどの子ども英会話教室は入会前に受けられる体験レッスンを実施しています。講師とマンツーマンでお試しできたり、実際のレッスンに一緒に加わることができたりと形式は様々ですが、教室の雰囲気やレッスン内容、教材やカリキュラムの質、講師の指導力や対応力などを見極めるためには最適の方法です。
体験レッスン中に子ども達のやる気を自然に引き出していたか、楽しんでいたか、長期的に通えそうかを判断し、お子さんにも体験レッスンがどうだったかを尋ねてください。複数の教室で体験レッスンを受講すると、子ども達も「○○教室が一番楽しかった」「○○先生が面白かった」と感想を言ってくれますよ。実際に通う子ども達の意見はぜひ尊重して教室選びをしてください。
教室選びで抑えておきたいポイント
体験レッスンを通して講師やカリキュラムに納得できる教室が複数見つかったら、以下のポイントもチェックして最終的に教室を選ぶのがおすすめです。
レッスンの曜日と時間
他の習い事と重ならないか、幼稚園や小学校が終わった後に通うことが可能かを確かめましょう。将来幼稚園や小学校や中学校へ進学した時のレッスン時間も予め聞いておくのもおすすめです。
課題の量や内容
家庭でも英語に触れているかどうかで伸び率が大きく変わりますので、英会話教室の課題はとても重要なポイントです。量や内容をチェックしておきましょう。
乳幼児のレッスンで出される課題はお家で保護者の方がサポートしなければなりません。教室に通うだけでペラペラになると期待するのではなく、親子で一緒に楽しみながら家庭でも英語学習に取り組める環境を作りましょう。
教室は出来る限り自宅から近い所に
小学生以上なら子ども達が自分で通える同じ学区内か隣の学区内がベストです。乳幼児の場合、子ども達が楽しんで通っていても、送り迎えが大変で保護者の方がギブアップ…ということもよくあります。
月謝以外にかかる費用
月謝以外の費用も確かめておきましょう。長期休みの間の集中講座の費用や教材費は教室によって全く異なりますので、月謝のみで判断せずに年間で計算するのがおすすめです。
欠席した時の対応
授業を欠席した時に振り替え授業があるかどうかの対応も、教室によってまちまちです。
まとめ
外国語の習得にはおよそ2000時間の学習が必要と言われている様に、英語学習は継続することが大切です。そして継続するためには子ども達が英語を楽しみながら学べる環境を与えることが重要です。長期的に通うことを想定し、今回ご紹介したような選び方のポイントを英会話教室選びの参考になさってください。