大変!フランスで病気になったら?フランスの医療事情まとめ
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病気になるのはどこでも心細いし大変なもの。しかもそれが勝手の違う海外でまして子供だったら…。
フランス人は病気になるとまずどうするのでしょうか?
この記事の目次
医療機関にかかる前に
熱が出た時
フランスでは、熱が出たら水風呂に入れと言われます。まず体温を下げた方がいいからということですが、ちょっと驚きますよね。最近の若いママは違うようですが、昔ながらのやり方として実践しているかたも多いようです。
下痢になったら
米を食べるように言われます。米は便秘になりやすい食べ物とされているのです。日本では日常的に毎日食べる主食なのですが…。その関係で日本人は離乳食初期から使いますが、フランス人はずっと後になっての登場です。
常備薬は
フランスのどこの家庭にもある薬、それはドリプラン。解熱鎮痛剤で、これを知らないフランス人はいないでしょう。妊婦さんも授乳ママも使えます。また子供用のドリプランシロップもあります。こちらはイチゴ味。体重から処方量が決まるのですが、3歳も過ぎると1回の服用量が多いので飲む子供も飲ませる方も大変です。
お医者さんに診てもらおう
まずはジェネラリスト(一般医)へ
フランスには「医院」という建物がほとんどありません。ジェネラリストと呼ばれる一般医は、マンションの一室などにキャビンを構えています。複数の医師で構成されているキャビンや単独で開業している医師など様々ですが、まず病気になったら電話で予約を取ってからここへ行きます。いきなり病院へは向かいません。
大体の家庭にはかかりつけ医がいて、健康保険に登録しておきます。まずここで診察を受け、必要があれば専門医への紹介状を書いてもらいます。可能であれば往診もしてくれます。
ここでは検査などはできないので、必要な場合は検査の処方箋を持って検査ラボへ向かうことになります。予約を取って。
またここで処方箋をもらったら次は薬局へ。薬局は数が多く見つけるのに苦労はしません。緑の十字が目印です。
専門医
専門医の新規予約は、恐ろしく先まで埋まっています。特に眼科歯科は半年先にしか予約が取れないのが普通と思っていて間違いありません。産婦人科も込み合うので、妊娠を希望するならば、事前に検査などで診察を受けておかなければいざという時に予約が取れません。とにかく予約。予約なのです。
夜間祝日医とSOSメディサン
一般医の受付時間外に具合が悪くなってしまったら、夜間に診察してくれるmedecin de gardeと往診してくれるSOS medecinがあります。しかしこちらも予約がいっぱいですと断られたり待たされることがないとも言えません。もし運良く診察してもらえたら次は夜間に開いている薬局探し。こちらは地区内で持ち回りで開けていることが多いです。
救急病院
病気は予想できないもの。それに子供の事故など急を要する時は救急病院へ。救急窓口もいつも混み合っていますが、指示に従いましょう。ちなみに救急車は任意保険でカバーされることがほとんどですが、有料です。筆者は一度前、払いしないと出発できないと言われたことがあります。
まとめ
フランスの医療システムを簡単にご紹介しました。日本とは随分違いますよね。何かと待たされることが多い国ですが、専門医の予約待ちには本当にびっくりです。虫歯が痛んでいる時に半年先の予約だったら待てないと思うんですが…。そして一般医でのインフルエンザなどの検査もその場ではないので、日本のスピーディーかつ的確な医療が少し羨ましかったりします。