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さくらももこさんが大切にしていた子育てのポリシーとは

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この記事は約 11 分で読めます。

『ちびまる子ちゃん』の作者であるさくらももこさんが

今年2018年8月15日、乳がんのため53歳の若さでお亡くなりになりました。

 

『ちびまる子ちゃん』が一大ブームとなったのは1990年代。

今、子育てをしている親御さんの中には

 

毎週、ちびまる子ちゃんのアニメを観ていた

キャラクターグッズやゲームなどで遊んでいた

コミックスを全巻揃えていた

 

という方もたくさんいらっしゃると思うので、

今回の訃報に、大きな悲しみを感じた方も多いのではないのでしょうか。

 

もちろん私も、その中の1人。

いまだに、どこか信じられないような思いでいっぱいです。

 

私がさくらももこさんの作品と出会ったのは小学校1年生の時。

お友達のお姉さんが持っていた『りぼん』に載っていた

『ちびまる子ちゃん』を読んで、

 

「こんなにおもしろいマンガがあるのか!!」

 

と、大きな衝撃を受け、

『ちびまる子ちゃん』を読みたいがために、

毎月『りぼん』を買うようになったほど。

 

その少し後に放送が開始されたアニメも毎週欠かさず視聴していましたし、

ちびまる子ちゃんのボードゲームや文具などの

キャラクターグッズもたくさん持っていたので、

私の小学生時代は『ちびまる子ちゃん』と共にあったと言っても過言ではありません。

 

中学生になってからは

 

もものかんづめ

さるのこしかけ

たいのおかしら

 

などをはじめとするエッセイ作品も読むようになり、

ますます、どっぷりと「さくらももこワールド」にハマっていくように。

ほぼ全作品を読破してきました。

 

さくらももこさんは

1994年に男のお子さんを出産された一児の母でもあります。

 

今回、さくらももこさんの訃報に接し

手元にあった作品を読み返してみたところ、

出産後に出版された作品の中に

子育てをする上で大切にしている想いが、

随所にちりばめられている事に気付かされました。

 

今回は、さくらももこさんのエッセイ作品から読み取れる

 

子育てに対するポリシー

 

についてご紹介していきます。

 

さくらももこさんの「子育てに対するポリシー」は、

小さなお子さんを育てている方はもちろんですが、

 

大きなお子さんをお持ちの方

すでに成人されているお子さんがいらっしゃる方

 

にも、きっと役に立つはず。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

子どもと自分を「同一視」しない

 

 

子供は私のお腹の中にいた。そして私のお腹から出てきた。

我が子である事は間違いない。だが、“私のもの”ではない。

この子は私ではなく、私とは別の一個体なのだ。

これから先、この子は私とは全く別の自分の人生を歩んでいく。

私のお腹は、地球に肉体を持って生まれてくるための通路に過ぎない。

『そういうふうにできている』p.133

 

子育て中のお母さん・お父さんの多くは

 

子どもは自分とは別の存在である

決して「自分のもの」ではない

 

と、「頭では分かっている」と思います。

だけど、

 

子どもの姿や行動に昔の自分が重なる

毎日世話をしているうちに多くを求めるようになってしまう

 

という思いから、

 

自分と同一視してしまう

過度な期待をしてしまう

 

という気持ちが

知らず知らずのうちに芽生えてしまうのは

「よくある事」なのではないでしょうか。

 

だけどさくらももこさんは、

 

「子どもは“私のもの”ではない」

「子どもと自分は別の人間である」

 

と、自分とお子さんの間に

きっちりと一線を引き「それぞれの人生」を尊重しています。

 

子どもを自分と同一視し過度な期待をしてしまうのは、

 

子どもの「自由」を奪う事

本人が自ら人生を切り拓いていく事

 

を、妨げてしまう危険性も。

また、親の人生をも「犠牲にしてしまう」可能性も否めません。

 

さくらももこさんのように

 

子どもの人生と自分の人生を同一視しない

それぞれの人生を尊重する

 

と意識しながら子どもと接するのは、

親も子も、お互いに幸せに生きていく上で大切な事なのではないかと思います。

 

 

同じ人間として「対等」に接する

 

 

彼はまだ小さいという理由で今を生きる術を知らない。だから私達は世話をしてやる。

“家族”という教室に“お腹”という通学路を通って転入生が来たようなものだ。

遠い町から転入してきた彼を、クラスメイトの夫と私は歓迎し、

今後仲良くしていこうと思う。

『そういうふうにできている』p.134

 

 

親とか子供という呼び方は人間が便宜上関係を示すうえで作ったもので、

個体にとっては無関係である。

私は“親だから”という理由でこの小さな生命に対して

特権的な圧力をかけたり不用意な言葉で傷つけたりするような事は決してしたくない。

『そういうふうにできている』p.134

 

さくらももこさんの子育ては、

「盲目的に愛情を注ぐ」というものではなく

 

困ったことやできないことについては助けてあげる

共に生きていく仲間として仲良く生きていく

 

というように、一歩引いた目線で接している印象。

 

もしかしたら一見、よそよそしさを感じてしまったり、

他人行儀に見えてしまうかも知れません。

 

ですが、さくらももこさんが、

 

お子さんを「個」として尊重している

同じ人間として「対等」に接している

 

のが、文章から良く伝わってきます。

 

確かに、大人と子どもで違うのは

 

体の大きさ

生きてきた年数

経験の数

 

くらいなもの。

 

「親だから偉い」

「子どもなのだから親の言う事は聞くべき」

 

という「支配的」な考え方で接するのは、

「独立した人格」を持っている子どもに対して

とても失礼な事なのかもしれません。

 

とはいえ、

子どもは人生経験が少ない分、

出来ない事、分からない事がたくさんあるのも事実。

 

だからと言って「上から目線」になるのではなく、

 

「人生の先輩として自分の経験を伝える」

「困った時は手助けする」

「一緒に生きていく「仲間」として仲良くする」

 

という感じで、

 

“家族”という教室に“お腹”という通学路を通ってやってきった転入生

 

に、接するようなスタンスでいるのが

お子さんと同じ人間として「対等」に接する上で大切になってくるのだと思います。

(私もこの考え方を見習おうと思います)

 

 

 

「自分」を大切にしている

 

 

 

息子は、私のことをさくらももこかもしれないと疑いつつ、

一方では違うとも思っている。

ある日息子が私に

「おかあさんは、さくらももこさんに会ったことがあるの?」

と言うので

「ないよ。さくらももこさんは、さくらプロダクションに来ないからね。

1回も会ったことはないよ」

と言った。

『さくらえび』p.24

 

 

先日、横尾忠則先生の仕事場へ遊びに行った時、横尾先生が

「まだ息子さんは、さくらさんのことをさくらももこだって知らないでいるの?」

と尋ねるので、私は

「はい。まだどうにかギリギリでバレてないとは思うんですが、

うちに来るお客さんや友人がうっかり息子の前で『さくらさん』って

呼んじゃったりするんで、かなり疑ってはいるようです」

と答えた。

『さくらえび』p.57

 

このように、さくらももこさんは

 

「自分がさくらももこである」

 

という事を、お子さんが大きくなるまで隠していました。

その理由について、さくらさんはエッセイで次のようにつづっています。

 

 

そんなある日、息子は私宛に届いたFAXを見て、

「ここにさくらさんって書いてあるけど、ママのことなんでしょ」と言ったので私は

「ちがうよ、さくらももこじゃあるまいし」と言ったのだが・・・

(中略)

でも「そうだよ」というわけにはいかない。ここで肯定してしまったら、

息子はさっそく保育園の友達に喋り、私は園児達に見かけられるたびに

「まる子だ!」などと指をさされて笑われることになるだろう。それがイヤなのだ。

子供というのはそういうことにブレーキをかけないで冷やかしたりジロジロ見たり、

好奇心を丸出しにする。私はそれがすごく苦手なのだ。

『さくら日和』p.66~67

 

 

この記述を読んで

 

「自分の「苦手な事」を避けるためにお子さんに嘘をつくなんて!」

「親なのだから、こんな事くらい我慢すればいい!」

 

と、思ってしまう方もいらっしゃるかも知れません。

ですが、日々の「小さな我慢」も積もり積もれば大きなストレスに。

 

「親なのだから!」

「子どものためなのだから!」

 

という理由でストレスを甘受してしまうのは

「自分を縛る」事以外の何物でもありません。

 

子どもを持った以上「親」になるのは事実ですが、

それ以前に「1人の人間」でもあります。

 

誰かを傷つけたり、迷惑をかけるような事でないのであれば

時に「方便」なども上手に使って

 

「自分を大切にする」

「自分の心を守る」

 

のを優先しても良いのではないでしょうか。

 

「自分を大切にできる親」を見て育った子どもは、

きっとその子自身も「自分を大切にできる人」に育ってくれると思いますよ♪

 

 

 

「しなければならない」を「真剣に向き合う」にシフト

 

 

 

仕事場で仕事をしていたら、真剣に仕事をしますし、

家族と過ごす時間も真剣に過ごしています。

お母さんの肩を真剣にもんだり、息子のゲームに真剣につきあったり、

父とお酒を飲みながら野球を見てワーワー言いながら

ジャイアンツを真剣に応援したり、おふろに入るときも真剣に入っているんです。

そんで、仕事場に戻ってもまた真剣に仕事しますし、

少し休憩するときも真剣にTVゲームをやったりして、

それで眠くなって真剣に睡眠をとるんです。

友達と遊ぶのも真剣に遊びますし、スタッフとも真剣に仕事の話をしたりして

真剣に食事を楽しんだりしますね。

『ツチケンモモコラーゲン』p.123~124

※哲学者の土屋賢二さんとの共著

 

 

この記述から、さくらももこさんは

どんなに些細な日常の出来事にも「真剣」に向き合っているのが分かります。

 

ここに書かれている1つ1つのエピソードは

捉え方次第では「義務」とも受け止められるもの。

 

仕事をしなければならない

お母さんの肩をもまなければならない

息子のゲームに付き合わなければいけない

父の晩酌と野球観戦の相手をしなければならない

・・・

 

このように、

「しなければならない」という言葉をつけるだけで

一気に「憂鬱な気持ち」が沸き起こってきませんか?

 

だけど、自分の身に起こる1つ1つの出来事に

「真剣」に向き合うようになったらどうでしょう。

「義務ばかりの日々」「雑務に忙殺される日々」が

 

「自分が主役の人生を歩む毎日」

 

に変わるような気がしませんか?

 

子育て中は何かと「しなければならない事」が多いもの。

この「しなければならない」を「真剣に向き合う」にシフトするだけで、

明るく、前向きに生きられるような気がしますよね。

 

 

おわりに

 

 

さくらももこさんが子育てにおいて大切にされていたのは、

 

子どもと自分を「同一視」しない

同じ人間として「対等」に接する

「自分」を大切にする

「しなければならない」を「真剣に向き合う」にシフトする

 

という点。

 

これらのポイントは「育児」だけではなく

「自分らしく人生を歩む」という事にもつながるように思います。

 

子どもの人生も自分の人生も尊重しつつ、

前向きに取り組んでいたさくらももこさんのライフスタイルは

「子育て」の参考になるのはもちろん、生きていく上で大いに役立つ事ばかり。

無理のない範囲で取り入れてみてくださいね♪

 

最後になりますが・・・

さくらももこさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

1981年生まれ、宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘を持つ母。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験を記事にし、
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

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