チック症、気付いてあげて!新年度が始まり落ち着いた頃が要注意!
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あれ?最近、咳払いみたいなのをよくするな。もしかして風邪かしら?
うちの長男が4歳くらいの時にふと気付きました。
でもその他には全く風邪の症状はありません。
実はこれ、チック症だったんです。
もしかしてうちの子も…?と心当たりのある方もいるのではないでしょうか?
そこで、簡単な対処法をご紹介したいと思います。
この記事の目次
チック症って何?
チックとは、無意識のうちに突然体の一部が動いたり、咳払いや発声を繰り返してしまうことを言います。
発症年齢は、3・4歳の幼児期に多く女の子よりも男の子の方が発症しやすいと言われています。
症状
チックの症状は2種類あります。
運動性チック
・まばたき
・鼻をピクピクさせる
・口を歪める
・顔をしかめる
・首を振る
・肩をすくめる
・蹴る動作をする
・スキップをする
音声チック
・咳払い
・鼻を鳴らす
・甲高い奇声を発する
・汚言症(バカ、死ね、卑猥な言葉など)
・他人の言った言葉を繰り返す
・単語を繰り返す
などこう言った症状が見られます。
診断
症状とその持続期間によって診断されます。
一過性チック…………運動チック・音声チックのどちらか一方の症状が1年以内に自然に治った場合
慢性チック……………運動性チック・音声チックのどちらか一方の症状が1年以上ある場合
トゥレット症候群……多様な運動チックと1つ以上の音声チックの両方の症状が1年以上続く場合
原因は?
遺伝的な要因・チックを発症しやすい体質などいくつかの仮説はあるようですが、
はっきりとした原因は確定していません。
ただ一つ言えるのは、親の育て方が原因で起こるものではないということです。
過去に親の育て方が原因だと思われていた時期があり、
古い考えの方には辛い言葉を言われてしまうこともあるかもしれません。
しかし、自分を責める必要は全くないのでどうか落ち込まないでください。
チック症は治るの?
チックの多くは、成人になるまでに自然に治ると言われています。
必ずしも治療が必要という訳ではありません。
ただ、中には慢性化してしまったチックが重症化し、トゥレット症候群と診断されることもあります。
チックは基本的に、お薬を使う疾患ではないですが
音声チックや運動チックで授業を受けるのが困難になるなど、
日常生活に支障をきたすほどのチックが出る場合は薬物療法を行います。
対処法は?
チック症は、ストレスや緊張感から症状が出たりします。
その症状を本人や家族、周りの人に理解してもらうことが大切です。
まず、確実に言えることは無理にやめさせようとしないこと。
叱ったりするのも絶対にやめましょう。
叱ることで、子供が無理に止めようとします。
上記に記載したように無意識に出てしまうので
自分の意思でどうにかできるものではありません。
止めなければ…と強く思うことによって緊張状態になり
余計にチック症が出てしまう原因となってしまいます。
もしかして…と思ったらまずは指摘せず様子を見てあげて下さい。
新年度などは、ストレスを感じやすい時期ですので
子どもの気持ちに寄り添い、緩和してあげるのも良いと思います。
かかりつけの小児科医に相談するのもいいですね。
最後に
最初に書きましたが、うちの長男も幼稚園くらいの時に音声チックを発症しました。
自然と治りましたが、小学2年生ぐらいまでは再発を繰り返していました。
小学校に上がってからは、お友達に何か言われたのか
「僕、なんか変。なんか言うてる。」
と言ってきたことがあり、どう答えてあげるのが良いのか悩みました。
正解なのかわかりませんが
「それは癖みたいなもの。自然となくなるだろうし、
何も気にしなくていいんじゃない?癖って誰にでもあるものだし。」
と言うと少し納得したようでした。
現在、小学6年生。ずっと症状が出ていないので、対処法は間違えていなかったと思っています。
対処法を間違えなければ、ほとんどのチック症は治ります。
(中には、発達障害などと併発する例があるそうです)
「いつか治るだろう。」
とゆったりと見守ってあげることが一番早い治療法かもしれませんね。