ホットケーキの色を変える実験!ブルーベリージャムのレシピ付き
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身近な食材を使って、理科の実験をしてみませんか?ここではブルーベリージャムとレモンを使ってホットケーキの色を変える実験について紹介させていただいています。おいしいブルーベリージャムのレシピ付きです!
実験のポイント
まずはどのような化学反応で色が変わるのか、実験のポイントを押さえましょう。
①ブルーベリーに含まれる色素「アントシアニン」が「酸性」と「アルカリ性」で色が変わることを利用する。
緑 アルカリ性が強い
青緑 ↑
紫 中性
赤紫 ↓
赤 酸性が強い
②生地に含まれる重曹(炭酸水素ナトリウムともいう)と卵白が「弱アルカリ性」であることを利用する。
③レモン果汁が「酸性」であることを利用する。
うちでは小学2年生の子どもが理解しやすいように、子どもと一緒に次のようなものを作ってみました。実際にホットケーキを作りながら紙に色を塗っていくと、分かりやすいと思います。
ホットケーキの作り方
材料
薄力粉 100g 重曹(料理用) 3g 卵 2個 水 50cc
ブルーベリージャム 大1 レモン果汁 適量
※実験を分かりやすくするために、シンプルな材料で作りました。重曹には生地を膨らませる役割がありますが、入れ過ぎると苦いので、対策として卵白を泡立てたメレンゲを生地に入れ、ふくらみのあるホットケーキになるようにしました。
※甘みの少ないパンケーキといった味です。食べる時はハムやチーズを挟んだり、ジャムをのせるなどして楽しんでいただけたらと思います。手作りのブルーベリージャムをのせて食べるのもおすすめです!
作り方
①卵を卵白と卵黄に分け、卵白をボウルに入れて泡立て器でしっかり泡立ててメレンゲを作る。
②別のボウルに薄力粉と重曹をふるいにかけて入れ、水と卵黄を加えて混ぜる。ブルーベリージャムも加えてよく混ぜる。
③②に①を2回に分けて加え、さっくりと混ぜる。
アントシアニンが「弱アルカリ性」の重曹(炭酸水素ナトリウム)と卵白に反応し、青緑色の生地になります。
④通常のホットケーキと同じ要領で焼く。(小さめサイズだと4枚程度焼けます。)
重曹(炭酸水素ナトリウム)は加熱することで「炭酸ナトリウム」と「水」と「二酸化炭素」に分かれます。二酸化炭素が発生することで生地が膨らみます。また、炭酸ナトリウムは「アルカリ性」が強いので、焼いた生地は緑色になります。
焼いた生地にレモン果汁をかけると「酸性」になり、ピンク色に変わります。ホットケーキの右側にレモン果汁をかけた写真がこちらです。
ブルーベリージャムの作り方
ブルーベリーは皮をむいたりカットしたりする必要がないため、とても簡単にジャムを作ることができます。例えば自由研究なら、ブルーベリージャムも手作りしてワンランク上の研究を目指してみるのも良さそうですね。
材料
ブルーベリー 200g きび砂糖(ブルーベリー重量の30%) レモン果汁 小さじ1
作り方
①鍋(ホーローやステンレスのもの)にブルーベリー、砂糖、レモン果汁を入れて火にかける。
②木べらなどでかき混ぜながら煮ていく。水分が減り、とろみがついてきたら火を止める。ジャムが熱いうちに、煮沸消毒した清潔な瓶に口元まで詰めて蓋をする。逆さまにして冷めるまで置いておき、冷めたら冷蔵庫で保管する。
※ジャムは清潔なスプーンを使い、早めに食べ切るようにしてください。
失敗談・注意事項
①重曹を入れ過ぎると苦くなります。私は一度入れ過ぎて失敗しました。
②焼く前の生地にレモン果汁を入れるという方法もやってみました。今回の生地の場合、かなりレモン果汁を入れないと色が変わりませんでした。レモン果汁を入れ過ぎると酸っぱくなる上に、生地の水分が増え過ぎてぺたんこのホットケーキになってしまいました。下の写真にある、左側のホットケーキがそうです。色は薄いピンク色に変わりましたが、すっかりぺたんこになっています。
③使用するジャムの成分やホットケーキの材料によって、色の変化は必ずしもこの通りにはならないと考えられます。色々試して実験を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
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・酸性やアルカリ性については、中部電力 子ども向け環境情報サイト(http://www.chuden.co.jp/kids/ecoland/)内の「自由研究アイデアラボ/水のふしぎ」に詳しく紹介されています。興味をお持ちの方はご覧いただければと思います。
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まとめ
理科が好きな子どもは学年が上がるとともに少しずつ減っていく、という話を聞いたことがあります。子どもが理科に興味を持ち続けられるようにするには、楽しい実験を普段の生活に取り入れてみるのもひとつの方法かな?と思います。大人である私自身も実験を通して、「理科って楽しい!」と実感しています。