非常識だけど法的にはOK!赤ちゃんおんぶして自転車事故、マナーを見直そう
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2016年5月6日に東京都国分寺市内の府中街道で起きた、自転車の事故を覚えていますか?生後7か月の赤ちゃんをおんぶした女性が乗った自転車が、自動車の間をすり抜けていく途中、左から来た自動車に接触し、転倒。その際に頭を強く打った赤ちゃんが亡くなってしまった悲しい事件です。この事件で「おんぶして自転車なんてダメでしょ!」と思った人は少なくないはず。
実際に赤ちゃんをおんぶして自転車に乗ったことがあるママパパもいらっしゃるのではないでしょうか?今回は今一度、「子どもと自転車」について見直してみましょう。
この記事の目次
「おんぶで自転車に乗車」はOK?
今回の自転車事件で多くの方が感じたことだと思いますが、子どもをおんぶした状態で自転車に乗車すること……一見、危険だから「ダメでしょ!」と思いますよね。
ちなみに、前後部の補助席の両方に子どもを乗せることは禁止されています。
しかし、抱っこ紐などを用いておんぶし、自転車に乗車することはOKなのです。
東京では5歳まではOK
今回事故が起きた東京都の道路交通規則の第10条でもOKだとされています。
なお背負う年齢の制限は各都道府県により差があるので、お住まいの地域の道路交通規則をぜひ一度ご確認ください。
愛知では3歳まではOK
筆者の住む愛知県では、4歳未満まではOKでした。
でも、3歳の子どもをおんぶすると、なかなかおとなしくしているのは難しいのではないでしょうか?
実際は自転車事故が多い
実際、自転車に乗っている時に子どもが暴れてバランスを崩し、転倒する事故はよく起こっているようです。
また、抱っこ紐でおんぶし、自転車に乗車したことで、『腰ベルトがタイヤなどに巻き込まれて転倒』、『走行中ベルトが緩み、子どもが落下』、『停車中に屈んだことで隙間から子どもが落下』という事故も多数報告されています。
補助座席はいつから?
では自転車用のチャイルドシートはいつから使用できるかというと、メーカーや種類にもよりますが、1才以降からが目安となっています。
また、自転車に関するルールは各都道府県により違いますが、ヘルメットの着用なども大切になってきます。
先述したように、ほとんどの地域で前後部の補助席両方に子どもを乗せて乗車することは禁止されています。
おんぶした子どもは母親の一部
しかし、たとえば前方の補助席に子どもを乗せ、もう一人はおんぶというのは、「母親の一部」とみなされてOKという地域もあります。
筆者も実際、一番上の子は自分の自転車、二番目の子は前方の補助席、三番目の赤ちゃんをおんぶして自転車に乗車というママを見かけたことがあります。
きょうだいも多い状態で、自転車でしか移動手段がないのであれば仕方がないのかもしれません。
大変そうなのはそのママの表情で伝わってきたので、頭ごなしにそれを「ダメでしょ!」と否定はしませんが、やはりかなり危なっかしく見えました。
2015年に改正された道路交通法は
2015年6月1日に改正された道路交通法でも、おんぶでの自転車乗車は禁止されませんでした。ちなみにあなたは、自転車を運転する際、どこを走行していますか?
自転車は軽車両、自動車学校では「小さな車」と教わります。
また、近頃マウンテンバイクを見かけますが、筆者の通った自動車学校の先生曰く「平気で60キロ出る」とのこと。
つまり自転車は車道を走行しなくてはいけないのです。
交通弱者は歩道走行OK
しかし改正された道路交通法では、交通弱者に限り歩道を走行してもいいといわれました。
ここで多くの方が誤解するのが、「じゃあおんぶして自転車乗る人も、交通弱者だから歩道OKだよね!」ということ。
じつはそうじゃありません。
おんぶして自転車に乗っている人は交通弱者には含まれません。
ということは、おんぶしていたとしても車道を走らざるを得ないのです。
チャイルドトレーラーと言う方法
しかし、おんぶしながらの自転車乗車が危険と頭でわかっていても、必要に迫られそういう状態で自転車に乗っているパパママもいらっしゃると思います。
そこで、ひとつの手段として、筆者が提案するのは「チャイルドトレーラー」というもの。
画像引用元:バーレージャパン公式オンライン
バーレーという会社が販売しているトレーラーで、自転車でけん引させて使います。
補助座席と違い、子どもが使わなくなっても荷物などを載せられることから「半永久的に使える」と言われています。
筆者も何度か使っている方を見かけたことがあります。
運転しているのはパパが多いです。
見た印象では最初驚きますが、危なっかしさなどはなく、パパが運転している様子はかっこいいなと思いました。
まとめ
いかがでしたか?
今回の悲しい事故が二度と繰り返されないよう、簡単に記事にしてみました。
やむを得ずおんぶして自転車に乗るという場合は、細心の注意を払ってご乗車くださいね。