ママ世代に多い卵巣チョコレート嚢胞~私は癌検診で見つかった!
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はじめに
今から約2年前の、2015年の秋、
私は、子宮頸がん検診を受けるために産婦人科を訪れました。
妊娠中を除き、20歳の頃から毎年受けている子宮頸がん検診。
この年も「毎年の恒例行事」という感覚で検査を受けに行きました。
私は子宮頸がん検診の際に、
数年前から、医師の勧めで超音波検査も一緒に受けていたので、
この年も例年通り、それも一緒にお願いをしました。
子宮がん検診で卵巣チョコレート嚢胞が見つかる
「卵巣がすごく腫れていますね」
検査の最中、お医者さんが比較的深刻そうな口調で、
そんな言葉を口にしました。
いつもは短時間で終わる超音波検査も、なかなか終わらず
私の中に、大きな緊張が走りました。
やっと検査が終わり、診察室に通された私に、
先生はこう告げました。
「山中さん、卵巣に6センチの嚢胞があります。
おそらく良性の卵巣チョコレート嚢胞の可能性が高いですが、
悪性ではないことを確かめるという意味で
念のためにMRIの検査を受けることをおすすめしたいです」
突然のことで頭が真っ白になりながらも、
数日後にMRI検査を受けた結果、
私の病名は
卵巣チョコレート嚢胞
だということが、ほぼ確定しました。
卵巣チョコレート嚢胞とは
卵巣チョコレート嚢胞は、卵巣内に子宮内膜症が発生する病気で
別名「子宮内膜症性卵巣嚢胞」とも言います。
この卵巣チョコレート嚢胞は、
20代~30代のママ世代に多く発生する病気と言われ、
実際、私のママ友の中にも
「手術の経験がある」
「実は今、治療中」
「経過観察中」
という人が、数人いました。
それだけではなく、私の卵巣チョコレート嚢胞発覚をきっかけに
数年ぶりに子宮頸がん検診を受けに行ったママ友にも
5㎝の卵巣チョコレート嚢胞が見つかった、という出来事もありました。
私の周りだけでも、これだけの人が、卵巣チョコレート嚢胞になっているので
それだけ、ママ世代にはメジャーな疾患なのだと感じました。
卵巣チョコレート嚢胞は、多くの場合、
強い生理痛などのお腹の痛みで受診して発見されることが多いようなのですが、
私の場合、何の自覚症状もない状態で発見されたので、
特に症状が出ていなくても油断はできないと思います。
そして卵巣チョコレート嚢胞は
不妊の原因や、稀に卵巣がんに進行してしまう場合もあるので、
早めに発見し、治療を開始することが大切になります。
卵巣チョコレート嚢胞の医学的な情報は
下記サイトに詳しく書かれていますので、こちらも参考にしてみてください。
Gooヘルスケア
「チョコレート嚢胞の症状や原因・診断・治療方法と関連Q&A」
https://health.goo.ne.jp/medical/10320400
レディス・メディカル
「チョコレート嚢胞(子宮内膜症性卵巣嚢胞)とは?症状、原因、治療法まとめ」
がんのきほん
「チョコレート嚢胞と卵巣がん」
http://www.gan-info.com/cate-ransou/choco.html
治療法の選択
サイズの小さい卵巣チョコレート嚢胞については、
経過観察で様子を見るケースもあるようですが、
卵巣チョコレート嚢胞の治療については、
以下の3つの方法が提案される事が多いようで、
嚢胞の大きさが6~7㎝を超えると、手術を進められるケースが多いようです。
・開腹手術
・腹腔鏡手術
・薬物療法
私の場合、嚢胞の大きさが6cmということと、
この先に、出産を望まないということもあり、
「手術を推奨するけれど、薬物療法も可」
と言われたので、熟慮の結果、薬物療法を選択しました。
当時、娘がまだ小学校低学年であったことと、
夫も仕事が忙しい上に、私の両親も夫の両親も遠くに住んでいるため、
現実的に、私が手術のために入院するということが難しかった
という事情も大きかったと思います。
薬物療法
卵巣チョコレート嚢胞の薬物療法は
①対症療法・・・痛みなどの症状を抑えるけれど
チョコレート嚢胞そのものには作用しない
②ホルモン療法・・・チョコレート嚢胞の進行を止める
③漢方療法・・・チョコレート嚢胞の大きさが小さい場合に採用されることがある
の、3種類があり、
基本的にホルモン療法が主流であるようです。
ホルモン療法で使われる薬は、いろいろあるようですが、
私が服用することになったのは、
中でも比較的、効果が高いと言われている
「ディナゲスト」という薬でした。
チョコレート嚢胞の薬物療法については
以下のサイトも詳しいので、参考にしてください。
健康ぴた
「子宮内膜症の治療法を解説!治療薬と副作用、手術方法」
http://kenko-pita.com/endometriosis-cure
私の経過
「卵巣チョコレート嚢胞」と診断され、
私は2015年の秋から「ディナゲスト」の服用を始めました。
ディナゲストの代表的な副作用として不正出血があり、
それ以外にも、気持ちが悪くなったり、更年期障害のような症状が出たり、
体重が増加した、という話も耳にしたりしますが、
私の場合、不正出血が起こった他は、大きな副作用も起こらずに経過していきました。
その不正出血も、それほど大量ではなく、
服用開始1年にもならないうちに治まりました。
卵巣チョコレート嚢胞には冷えは大敵という話も聞いたので、
毎日の薬の服用の他にも、
身体を温める「温活」を始めたり、
毎日お風呂上りに、婦人科系の症状に良いとされるツボを刺激するなどの
セルフケアも実践しています。
もうすぐ治療を開始して2年になりますが、
チョコレート嚢胞は、約1㎝ほど縮小し、現在5cmほどになっています。
おわりに
子育て中は、どうしても子どものことが優先になり、
自分のことは後回しになってしまいがちです。
私の周囲でも
「がん検診は、ここ数年受けていない」
「生理痛は酷いけど、鎮痛剤飲んでやりすごしている」
という人が、結構見受けられます。
だけど、もしママに大きな病気が見つかった場合、
ママ本人が大変なのはもちろんですが、
お子さんや、ご家族にも影響してくる部分も多大にあります。
自分が「卵巣チョコレート嚢胞」と診断されたとき、
私が真っ先に考えたのは娘のことでした。
「もし入院することになったら、
あの子は、どれだけ寂しい思いをするのだろう」
そんな思いでいっぱいでした。
ママの元気は家族の元気でもあります。
年に1度は、子宮がん検診などの検診を受けるとともに、
「何かおかしいな」
と、感じるような症状があったら早めに受診をすることが
何よりも大切だと思います。