『ママはテンパリスト』は等身大の育児マンガ~乳幼児期子育てのリアルがここに~
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この記事の目次
『ママはテンパリスト』とは
『ママはテンパリスト』は、漫画家、東村アキコさんが、
1人息子である「ごっちゃん」の育児について描いているエッセイマンガです。
このマンガ(全4巻)に収録されているのは、
ごっちゃんの誕生~6歳までの時期のエピソードなのですが、
育児を経験したママさんなら
「あるある!」
と、共感できるものがたくさん掲載されています。
子育てあるある
散らかし問題
どこのお子さんも、こうなのでしょうか。
とにかく、自由に動ける時間が10分あれば、
その10分をフルに使って、散らかしに散らかすのです。
東村アキコ『ママはテンパリスト』1巻・p14
うちの娘が2歳くらいの時、
私がトイレに行くために、3分ほど席を外して部屋に戻った時に
ボックスティッシュと、おしりふきの中身を全て引っ張り出され、
箱にしまっていたおむつが床に散乱し、障子がビリビリに破られている・・・
という、世にも恐ろしい光景が広がっていたことを思い出しました。
廃材大好き問題
どうして子供ってのは、
おもちゃとして作られたモノでは遊ばないくせに
こういう日用品の、どーでもいい燃えないゴミ的なモノで
何時間も遊べるのでしょうか。
東村アキコ『ママはテンパリスト』1巻・p37
うちの場合は、ペットボトルと緩衝材の‘プチプチ’が大好きでした。
市販のおもちゃって、場合によっては一瞬で飽きちゃうのに、
この手の物に限って、飽きずに延々と遊び続けるんですよね。
洋服のセンス、親子間ギャップ問題
とにかく子供っていうものは、
私達大人が「おしゃれ」だと思う服を嫌がり
私達大人が「死ぬほどダサい」と思う服を
着たがる生き物なのです!!
東村アキコ『ママはテンパリスト』1巻・p82
我が家は、幼稚園の年少の時に
林家ペー・パー子夫妻を思わせるような全身ピンクの服で、
毎日のように登園をしていた時期がありました・・・。
ダンゴ虫問題
ごっちゃん(4歳)が最近ハマっているもの、
それは・・・ダンゴ虫!!!
東村アキコ『ママはテンパリスト』3巻・p12
ダンゴ虫ブーム、だいたいこのくらいの時期に1回は訪れますよね。
ダンゴ虫は、なぜ、こんなにも幼児の心をつかむのでしょう。
突然嘔吐問題
ごっちゃんが保育園から帰ってきた途端
マーライオンのように吐いたあの日・・・。
東村アキコ『ママはテンパリスト』4巻・p141
子供の嘔吐って突然ですよね。
そしてこの「マーライオン」って表現、的確すぎます。
うちは布団の上で何度も「マーライオン」されました。
母たちの心の叫び
寝かしつけ問題
「寝かしつけ」それは1日育児に追われて
ヘトヘトのママ達にとどめを刺す
おやすみ前の地獄の行軍である!!
東村アキコ『ママはテンパリスト』1巻・p65
私も自分が子供産むまで知らんかったよ!!!
子供寝かすだけで1時間潰れるなんてね!!
時には2時間。
東村アキコ『ママはテンパリスト』1巻・p66
「おやすみ前の地獄の行軍」
これ、すごく的確な表現だと思います。
この寝かしつけの大変さ、うちの場合は小学校低学年まで続きました・・・。
眠いときに寝られない問題
育児における一番しんどい瞬間決定戦
(中略)
やはりこれでしょう。
「眠りたいときに眠れない」
東村アキコ『ママはテンパリスト』2巻・p11
子供がなんかいきなり
朝の5時とかに起きる時があるのはなぜ!?
神様!!!
東村アキコ『ママはテンパリスト』2巻・p11
これ、学童期になると
「休日は異様に早く起きるのに、平日はギリギリまで起きやしない」
という問題に進化しますよ~。
トイレトレ問題
あ~~~しちめんどくせえ。
大体何だよ、トイレトレーニングって。
じゃあさあ、縄文時代とかさぁ、江戸時代とかさぁ、
大昔の人もトレーニングさせてたのかよ。させてねーだろ。
東村アキコ『ママはテンパリスト』2巻・p44
トイレトレに行き詰まった時、
私も、同じようなことを思いました。
そして子どもが大きくなった今、思うこと、
「小学校の入学の時点で、おむつ外れてない子はいないから大丈夫!!」
ゆっくりいきましょう♪
東村さんの躾
鬼作戦
子供が言うことを聞かない時は、とにかく「鬼」で押しましょう
東村アキコ『ママはテンパリスト』2巻・p105
「鬼作戦」とは、子どもが言うことを聞かない時に
「悪いことすると鬼が来るよ!」と脅すという、
日本古来の、しつけ方法をベースに、
私が幼少のころから愛読しまくっている
『ガラスの仮面』で培った演技力ミックスした、
21世紀型の「脅し系しつけ」なのである!!
東村アキコ『ママはテンパリスト』3巻・p5
鬼作戦、私も娘が小さいときにやりました。
「好き嫌いすると鬼が来るよ!」とか。
でもコレ、やりすぎちゃうと
子どもが本気でおびえてしまうので、注意です!!
何事も「ほどほど」が大切です。
絵本『地獄』読み聞かせ作戦
東村さんは「鬼作戦」の発展形として
次なる技も編み出します。
それが、絵本『地獄』の読み聞かせ作戦です。
東村さんは『地獄』を読み聞かせる前に
息子のごっちゃんに、このような説明をします。
地獄ってのは、悪いことした人が
鬼にいじめられたり、針の山に登らされたりする
怖いところだよ
東村アキコ『ママはテンパリスト』4巻・p75
ママの言うこと聞かなかったり、夜ふかししたり、
ハムちゃん達の世話をしなかったり、悪いこといっぱいすると、
死んだあと地獄に行っちゃうんだよ
東村アキコ『ママはテンパリスト』4巻・p75
このような説明をしておいた上で、
実際に、ごっちゃんが悪いことをした際には・・・
正座して淡々と『地獄』を読む攻撃!!
東村アキコ『ママはテンパリスト』4巻・p75
正座した母親が、淡々と『地獄』を読み聞かせる・・・。
想像するだけで、結構怖い光景だと思います。
その結果は・・・
この本を読ませてからというもの、
ごっちゃんはハムスターの世話も進んでやるようになり
歯みがきも着替えも、ママに怒鳴られる前に済ませるようになりました。
東村アキコ『ママはテンパリスト』4巻・p75
『地獄』の効果、半端ないですね。
だけど、繰り返しますが・・・
あんまり何度も脅してしまうと、
お子さんのトラウマになってしまう可能性も否めないと思うので、
何を言ってもダメな時の最終手段にするなど、
「ほどほど」の頻度にしたほうが良いのではないかと思います。
ちなみに、この『地獄』
東村さんの漫画で紹介されたところ、売り上げが急上昇したらしいです。
※絵本『地獄』について、詳しくはこちら
おわりに
『ママはテンパリスト』について紹介してきましたが、
他にも、卒乳に関する話や、
ごっちゃんが、臍ヘルニア(でべそ)の手術を受けた話など
たくさんのエピソードが掲載されています。
読んでいると、ママ友と育児話で盛り上がっているような錯覚になるこのマンガ。
多くのお母さん達におすすめです。