子どもの生活習慣病が増加傾向!予防・改善の3つの柱をご紹介
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生活習慣病=成人(特に中高年)に多い
このようなイメージを抱いている方は多いと思います。
私も、最近まではそう感じていたのですが、
先日参加した、子どもの健康に関する講演会で
近年、小児の生活習慣病が増加傾向にある
という話を耳にしました。
Wikipediaによると
生活習慣病は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など、
生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称である。
と、説明されており、
がん
脳血管疾患
心臓病
との関わりも深いと言われています。
今回は
子どもの生活習慣病が増加している背景を説明するとともに
それを予防・改善する3つの柱についてご紹介していきます。
ここでの内容が、
お子さんの健康維持のお役に立てれば幸いです。
この記事の目次
子どもの生活習慣病が増えている背景
子どもの生活習慣病が増えてきている背景にあるのは
大人と同様
不適切な食生活
運動不足
の、2つが挙げられます。
不適切な食生活
最近の子どもの食生活で顕著なのが
カロリーオーバー
脂肪分・塩分・糖分の過剰摂取
野菜不足
の、3点です。
手軽で便利なファーストフード
カップラーメンなどのインスタント食品
お菓子やジュース
これらは子ども達の大好物ですが
高カロリー・高脂肪な上に、
糖分や塩分も多く含まれている場合が多いもの。
これらのものを日常的かつ無制限に与えていると、
あっという間に生活習慣病予備軍に。
逆に摂取が足りていないのが野菜類。
野菜類には
食物繊維
→便秘予防・血糖値上昇の抑制・コレステロールの吸収抑制
カリウム
→ナトリウムの排出・血圧を下げる
これら2つの、生活習慣病予防に大切な成分が
豊富に含まれています。
そのため、野菜類が不足してしまうと、
生活習慣病の発症を促進してしまう可能性も。
運動不足
「子どもなのに運動不足になるの?」
と、感じてしまうかもしれませんが、
最近は、子ども達の遊びの内容も変化していて
スマホゲーム
3DS
トレーディングカード
You tube を観る
など、
身体を動かさない遊びが増えています。
学校や園の行き帰りも
「保護者が車で送迎」という子も見られ、
学校の体育の授業や、園の外遊びの時間以外には
運動の機会がほとんどない
という状態にある子が少なくないようです。
子どもの生活習慣病を放置していると・・・
生活習慣病は、その名の通り
日頃の食生活・運動習慣などの「生活習慣」が原因となり
がん
脳血管疾患
心臓病
などのリスクを高めるもの。
もし、子どもの生活習慣病を放置してしまったら、
これらの疾患を
若いうちに発症させてしまう可能性が高まる可能性も否めません。
「もしかしたらうちの子は生活習慣病かも知れない」
と感じていたり
実際に医師から指摘を受けている場合は、
早急に生活を改めるべきですが、
「うちの子には関係のない話」
と感じている方も、
「生活習慣病を予防する」という意味で
次で紹介する3つのポイントに注意し、日常生活を送る事をおすすめします。
子どもの生活習慣病を予防・改善する3つの柱
食生活の見直し
バランスの良い食事を心がける
どんぶりものやカレーライスなど
「一品料理のみ」という食事は避け、
主食(炭水化物)
主菜(肉・魚・大豆・卵などの料理)
副菜(野菜・きのこ・いも。海藻などの料理)
汁物
を揃えて、栄養バランスの整った食事を用意するよう心がけましょう。
バランスの良い食事の詳細については
以下のサイトに掲載されているので参考にしてみてください。
野菜は1日350gを目安に
健康を維持するために必要な野菜の量は
緑黄色野菜 120g
淡色野菜 230g
と言われています。
1食に摂取したい野菜の量は
生の状態だと両手1杯分
加熱調理したものだと片手1杯分
が、目安。
サラダだけではなく、
茹でる、煮る、炒める、スープに入れるなどの工夫をし
上手に摂取できるようにしましょう。
塩分・脂肪分の摂りすぎに注意
塩分・脂肪分の摂りすぎも生活習慣病を招く一因に。
脂肪分の摂取を抑えるため
揚げ物の頻度を減らす
洋風料理に偏らず、和食などのヘルシーな食事も取り入れる
塩分の摂取量を抑えるため
ラーメンなどの、麺類の汁を飲み干さないようにする
調味料は減塩タイプに切り替える
漬物や加工肉(ウインナーやハムなど)の食べすぎに注意する
などの工夫を!
おやつは1日200kcal以内に
子ども達は、お菓子が大好き。
でも、だからと言って
「おなかがすいた」と言われるたびに
無制限に与えてしまっていたら、あっという間に
カロリーオーバー
糖分・脂肪分の過剰摂取
を、招いてしまいます。
おやつは1日に200kcal以内に抑え、食べ過ぎを防ぎましょう!
(ジュース類のカロリーも含みます)
※
お菓子のカロリーはパッケージに記載されている場合が多いので
それを必ず確認するよう心がけ、適切な量を与えるのが大切です。
カロリーの記載がないお菓子については
以下のサイトを目安にしてくださいね♪
運動習慣をつける
登校・登園はできるだけ徒歩で
近距離に住んでいるにも関わらず
学校や園に車で送迎している場合は
徒歩での登校・登園に切り替えましょう。
今まで車で通っていたのを
急に徒歩にするのが難しい場合は
行きか帰りのいずれかのみ徒歩にする
天気の良い時だけ徒歩にする
などの工夫をしてみても良いかもしれません。
意識的に「階段」を使う
ショッピングモールやデパートで、
何気なく使っているエレベーターやエスカレーター。
それを「階段」に切り替えるのも1つの手です。
平地を歩く場合と比べて
3倍近くの運動量があると言われる階段の昇降。
これを習慣にするだけでも違ってくるはず。
無理のない範囲で取り入れてみてください。
週末は「身体を動かす」おでかけに
週末のお出かけは
公園
プール
アスレチック施設
など、
楽しく体を動かして遊べる場所をチョイスするのも良い方法です。
「生活習慣病予防のために週に1度はスポーツをする」
となると負担は大きいですが、
レジャーの一環として体を動かすのは
気軽にトライしやすいもの。
週末は
「遊びながら体を動かす」
を、習慣づけてみてはいかがでしょうか。
規則正しい生活を送る
子どもが日常的に夜更かしをしてしまうと・・・
お腹がすいて夜食を食べる習慣がついてしまう
翌朝すっきり起きられず朝食を抜いてしまう
(その反動で昼食をドカ食いしてしまう場合も・・・)
など、
健康を害してしまうような
生活習慣がついてしまう恐れがあります。
夜更かしは「特別な時だけ」のお楽しみとし、
普段は「早寝早起き」を心がけ、
規則正しい生活を送るようにしましょう。
できる範囲内で意識すればOK
ここまでご紹介してきた
「子どもの生活習慣病を予防・改善する3つの柱」ですが、
時には、実践するのが大変な場合もあるかもしれません。
特に「バランスの良い食事」については、
忙しい毎日の中、
全てを「完璧」に行うのは無理があるもの。
100点満点を目指すのではなく、
無理なくできる事から取り入れる
うまくいかない日は「こういう時もあるさ」と割り切る
栄養面ついては市販品やサプリメントも上手に利用する
など、無理のない範囲で意識をしていきましょう。
おわりに
放置してしまうと、
重大な病気の発症リスクをアップさせてしまう生活習慣病。
ここでご紹介した「3つの柱」を心に留め、
それを意識して生活していくだけで、ずいぶん違って来るものです。
子どもの頃の生活習慣は、
大人になってもそのまま継続されるケースが多いもの。
今のうちに正しい生活習慣を身につけさせ、
お子さんが生涯に渡って健康で元気に過ごせるよう
できる限りの事をしていきたいものですね。