『SLAM DUNK』には子育て中の悩みを救う「名言」がいっぱい!
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週刊少年ジャンプで1990年~1996年にかけて連載されて、アニメ化もされた
井上雄彦先生の作品『SLAM DUNK』
私達、子育て世代のママやパパの中にも、
当時、夢中になっていた方は多いのではないでしょうか?
もちろん私も『SLAM DUNK』にハマっていたうちの1人。
マンガが連載されていた当時はもちろん、
大人になった今でも、時々、単行本を読み返しては
『SLAM DUNK』の世界に浸っています。
『SLAM DUNK』は、登場人物のセリフの中に
数々の名言がある事でも有名です。
特に、湘北高校バスケ部の監督である安西先生の
「最後まで・・・希望を捨てちゃいかん。
あきらめたら そこで試合終了だよ」
『SLAM DUNK』8巻 p.145
という言葉は、
『SLAM DUNK』をよく知らない人からも
「このセリフだけは知っている!」
「どこかで聞いた事がある」
という声が聞かれるほど。
このように、
多くの人の心に響く「名言」が数多く登場する
『SLAM DUNK』ですが、
「子どもの頃はハマっていたけれど、大人になった今、
改めて読んでみても物足りなさを感じてしまうのではないか」
「少年マンガなのだから、
子育て世代の私達に響く言葉は少ないのではないか」
と、感じてしまう方もいらっしゃるかも知れません。
ですが、
決してそんな事はありません!!!!!
小学生の頃に『SLAM DUNK』と出会い、
大人になった今でもずっと、読み返し続けている私ですが、
年齢を重ねれば重ねるほど、
それまでとは違った視点での「おもしろさ」を感じ、
登場人物の言葉に、何度も勇気づけられてきました。
今回は、
娘がまだ幼く、子育てに悩み苦しんでいた私を救ってくれた
『SLAM DUNK』の登場人物の「名言」をご紹介していきます。
ここで取り上げる「名言」は、
私が単行本に「付箋」を貼ったり、手帳に書き留めるなどして、
辛い時の「心の支え」にしていたものばかり。
私を救ってくれた、これらの言葉たちが、
今度は、ここを読んでくださっているあなたの心も楽にできたら、
とても嬉しく思います。
この記事の目次
桜木花道の名言
「人マネの投げ方でやっても ちっとも入る気がしねえ!!
それよか こーゆう投げやすい投げ方で
よーく狙って放った方が入るような気がするぜ オレの場合」
『SLAM DUNK』14巻 p.138
県大会の海南大付属戦で、花道がフリースローをする事に。
通常の投げ方ではフリースローが全く入らない花道は
常識に縛られず、自分で考えた独特なフォームでフリースローを放ち、
2本とも成功させます。これはその時の花道の心の中のセリフです。
子育てをしていると、
ママ友
実母・義母
近所の人
など、
様々な方から「アドバイス」をいただく機会があるもの。
育児経験者からのアドバイスは
もちろん役に立つこともありますが、
子どもの個性は千差万別な上、
子育てに関する考え方も人それぞれなため、
時に、
何が正しいのか分からなくなってしまう
「アドバイス」が「ストレス」になってしまう
というケースも。
そのような時は、一度立ち止まって
この言葉を思い出してみましょう。
どんなにたくさんの「アドバイス」をもらっても、
実際に子どもを育てるのは、他ならぬ「自分たち夫婦」です。
常識にとらわれず、自分なりのやり方でフリースローを打って
見事、成功をおさめた花道のように、
自分たちが「ベスト」と思ったやり方を信じて、それを貫くことが、
子どもにとっても、親にとっても「最良」な道なのだと思います。
赤木兄妹の名言
「はじめからうまくできる人なんていないんだから!!
流川君だって最初は下手だったのよ きっと!!」
赤木晴子『SLAM DUNK』3巻 p.35
バスケ初心者の花道が
レイアップシュートの練習を始めたものの、最初のうちは失敗ばかり。
その様子を見て
「へたくそ」
「みっともない!」
と嗤うギャラリーの女の子たちに、晴子が放った言葉です。
「お前はまだフリースローの練習はしてないんだから
下手で当たり前だ!!1つ1つ覚えていけばいい」
赤木剛憲『SLAM DUNK』9巻 p.95
県大会の三浦台戦で花道は、
今まで一度も投げたことのないフリースローを打つことに。
これは、緊張とプレッシャーでいっぱいの花道に
赤木主将がかけた言葉です。
育児で壁にぶつかってしまった時、
「私はダメな親だ」
「どうして他の親御さんのようにできないのだろう」
と、落ち込んでしまいがちに。
子どもが小さい時期、
特に初めての子育て中に、それは顕著で
自己嫌悪
無力感
に襲われ、
「育児ノイローゼ」のような精神状態に陥ってしまうケースも。
でも、ちょっと待ってください!!
子どもが生まれた=すぐに完璧な親になれる
という訳では決してありません。
流川のようなバスケットの名プレイヤーでも
最初は、バスケットのルールもよく分からず、
シュートすら入らないような状態からスタートし、
そこから、たくさんの練習を重ね、
何度も何度も失敗を繰り返し、
そこから這い上がりながら上手になっていったはずです。
それは「子育て」についても同じ事が言えます。
初めから上手にできる人なんて誰もいません。
分からない事を1つ1つ覚えながら、
少しずつレベルアップしていくのが大切なのではないでしょうか。
比べるのは「自分と他人」ではなく「昨日の自分と今日の自分」
少しでも前に進んでいるのなら、それで100点満点ですよ♪
流川楓の名言
「なに縮こまってやがる らしくねーんじゃねーのか」
『SLAM DUNK』11巻 p.124~125
県大会の翔陽戦の時、
花道はファウル4つとなってしまい、
「あと1回ファウルをすれば退場」という状況に。
退場を恐れて積極的なプレイができずにいた花道に
流川がかけたのが、この言葉です。
育児でうまくいかない事が続いたり、
自分の子育てについて「手ひどいダメ出し」を受けてしまった時など、
それまで行ってきた「子育てそのもの」に
「これで本当に良いのだろうか」
「自分のやり方がおかしいのかもしれない」
などという疑念が生まれ、
親としての自信が崩れ、
メンタルがボロボロになってしまう・・・。
そんな経験はありませんか?
もちろん反省すべき点がある場合、
そこはきちんと改めるべきですが、
必要以上に自分を卑下するのは良くありません。
確かに、うまくいく事ばかりではないかも知れません。
でも、あなたの子育てには、「素晴らしい部分」もたくさんあるはず。
いつまでも落ち込んでいては、
せっかくの「良い部分」までもが、曇ってしまいます。
落ち込んだ時こそ、
「自分の子育ての良い部分」を、たくさん思い出し、
(第三者に聞いてみるのも良いと思います)
しっかりと気持ちを切り替え、
一刻も早く「いつものあなた」に戻りましょう。
陵南高校 田岡監督の名言
「全てが上手くいってるときは大して意識しないものだ
ピンチに立たされたとき2倍3倍になって襲いかかってくる
それが疲労だ」
『SLAM DUNK』20巻 p.173
これは、県大会陵南戦の時、後半ラスト2分半を迎え、
湘北高校がピンチに陥っている時の田岡監督の言葉です。
普段はそれほど「疲れ」を感じていなくても、
子どもがお友達と喧嘩になる
ママ友とトラブルになる
子どもが急な病気や怪我をしてしまう
など、
予想外の出来事が起こってしまった時、
突然、ドッと疲れが押し寄せるというのは
多くの方に経験があるはずです。
もちろん
「思いもよらない出来事に遭遇した事」
に由来する疲れもあるでしょう。
ですが、それだけではなく、
普段、自分では気づかないうちに蓄積されていた疲れが
「ピンチに立たされた事」がトリガーとなり
一気に外にあふれ出てしまった、という部分もあると思います。
「今は全然平気!」
「体力的に余裕があるから大丈夫!」
という時も
疲れは知らず知らずのうちに溜まっていく
という事実を意識し、
しっかりと心と体の疲れを取るのも、
ママやパパの大切な仕事なのだと思います。
山王工業 堂本監督の名言
「はいあがろう「負けたことがある」というのが いつか大きな財産になる」
『SLAM DUNK』31巻 p.164
インターハイで山王工業が接戦の末、
湘北高校に負けてしまった後、
堂本監督が部員たちにかけた言葉です。
失敗をしないように努力をするのは大切です。
でも、それ以上に
失敗の経験を、どのように次に活かすか
という事の方が、よほど重要です。
失敗をそのままにしていれば
それは「単なるマイナスな経験」として終わってしまいますが、
失敗から多くを学び、次に活かす事ができれば
それは大きな「財産」になります。
育児において「失敗経験」はつきもの。
だけどそれを無駄にせず、しっかりと「糧」とし、
着実に成長していけるような親でありたいものですよね。
安西先生の名言
「初心者なんだから おかしくて当然
むしろ変なクセがついていなくていい
これから正しいフォームを身につけるのですから」
『SLAM DUNK』22巻 p.138
インターハイ直前、花道はジャンプシュートの練習を始めますが、
初心者ゆえ、当然うまくいかず、
ビデオで撮ってもらった自分のフォームの酷さに
大きなショックを受けてしまいます・・・。
これは、そんな花道に安西先生がかけた言葉です。
2人目、3人目のお子さんを育てている「ベテランママ」を見たり、
1人目の子育てなのに、スマートに育児をしているママを見て、
自分の子育てに自信をなくしてしまう・・・
そんな気持ちを味わった経験のある方も多いのではないでしょうか?
だけど育児経験の浅いうちは、
うまくいかなかったり、ぎこちなかったりするのは当然の事。
「ベテランママ」は「育児経験」が豊富な分、
子育てに余裕があるのだと思いますし、
1人目の子育てであっても、
過去に保育士として働いていた
甥っ子や姪っ子、年の離れたきょうだいのお世話をしていた
など、
過去に「子どもと接する経験」をしていた可能性もあるため、
「育児経験」には、どうしても「個人差」があるのです。
「赤木兄妹の名言」の項目でもお話ししましたが、
初めからうまく子育てができる人なんて、おそらく誰もいません。
「我が子」との日々を通し、たくさんの経験を積みながら、
「自分なりの育児」を見つけていけばよいのです。
人と比べず、焦らず、
一歩一歩、着実に進んでいきましょう。
おわりに
「最後まで・・・希望を捨てちゃいかん。
あきらめたら そこで試合終了だよ」
『SLAM DUNK』8巻 p.145
冒頭でもご紹介しましたが、
安西先生の、この有名なセリフで、
今回の記事を閉めたいと思います。
子育て中は、何度も何度も壁にぶつかります。
あまりに辛くて、
「もう投げ出したい!!」
という思いになったり、
「どうにでもなれ!!」
という、自暴自棄な気持ちになった事があるのは、
私だけではないと思います(笑)
でも、そういう時こそ、
この安西先生の言葉を思い出してみてください。
どんなに辛い時でも希望を捨てず、
「明るい方」へと向かっていけば、
きっと「打開策」が見えてくるはずです。
「最後まで・・・希望を捨てちゃいかん。
あきらめたら そこで試合終了だよ」
湘北高等学校バスケットボール部監督 安西 光義