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ナゼ会話が噛み合わないのか?他人への理解度が変わる便利な小ワザ

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当たり前のことですが、自分とパートナー、自分と友人、自分と仕事相手は別の人。

いろいろな人付き合いがある中で、伝えたいことがいまいち相手に響いていない相手が言いたいことがわからない。この人とうまく噛み合っていないなと思う場面もありますよね。

当たり前のことですが、自分と我が子だって別の人。

ましてや、まともに言葉が通じない幼児となれば、「いったい何が気に入らないんだろう?」「どうして泣いているの?」と本気でわからないといったこともあるのではないでしょうか?

 

人間の多くは、どちらかというと言語や計算力、論理的思考を司る「左脳」が発達しているといわれていますよね。

ちなみに筆者は、感覚的な察知や五感を刺激する表現を得意とする「右脳タイプ」といわれてきました。

(利き手が関係するとかしないとか…という議論もあるそうですが、利き手も少数派の左利きです。)

子供の頃から、「目の前で起きていることはなんかおかしい!」と感じ取っても、それを言葉にして的確に説明することができずモヤモヤして過ごしていたり、

楽しい企画を思いついても、表現が抽象的でうまくプレゼンできないために相手にまったく伝わらなかったりと、何かと苦労していた記憶があります。

「ちょっと独特な人」「不思議ちゃん」といった立ち位置で、私が考えることはそんなに変なのかな…と悩んだ時期もありました。

それでも、社会人になってからいろいろな出会いと学びもあり、他者に理解を得るための左脳的な考え方や表現もたくさん身につけました。

今では、「人と話す仕事」「言葉を使って表現する仕事」という苦手だった分野が本職となり、さらに「右脳タイプの感覚が肌でわかる」ということが、様々な人とお話する中で強みとしてプラスに作用しています。

 

そんな『隠れ少数派』の筆者が、ほんのちょっとの意識でできる「自分と視点や感覚がちがう人と関わる時に使える小ワザ」についてまとめました。

大切な人たちとより理解を深めるために役立てれば嬉しいです。

 

ケース① わからない時にはいったん「元の状態」に戻す!

筆者の姪(双子の女の子)が2~3歳くらいの小さな頃の実話です。

 

ある日、筆者が職場から実家に帰宅したところ、姪②がギャン泣きする声が響いておりました。

その場にいた、筆者の母・妹(双子の母)・姪①は、何がなんだかわからないといった状況でした。

状況を聞いたところ、夕食に大皿に並べて出したきゅうりスティックに、先に姪①が手を付けた瞬間に姪②が泣き出したとのこと。

「姪①が取ったきゅうりが良かったの?」→ちがう!

「全部同じだから他のでもいいんじゃない?」→やだ!

「ひとりで全部食べたかったの?食べきれないでしょ?」→ちがーうっ!!

ボキャブラリーの少ない3歳が必死に何かを伝えようとしているけれど、大人たちは何が気に入らないのかわからないといった様子。

ですが、筆者には何かピーンと通じるものがあって、冷蔵庫に用意されていた自分の夕食からきゅうりスティックを1本大皿に足して、元の数に戻しました。

「6本の中から好きなの選んだ方が美味しいもんね!」

「ママ、たぶんだけど選択肢を奪われたことが悲しかったんだと思う」

すると、一瞬で泣き止んだ姪②が、実に「適当に」きゅうりを選んで美味しそうに食べ始めました。

現実的には、味や大きさなどにさほどの差はなかったのですが、「残ったものを食べるよりも納得して選んだものが美味しく感じる」という気持ちの問題なのです。

お子様ランチから「これはまだ食べられないから」などと大人が勝手に目の前で唐揚げを取り除いてしまったり…したことはありませんか?

もちろん現実的な状況を考えてのことではあるのですが、「完成品を勝手に壊された!」という気持ちで訴えて泣くこだわり屋さんもいる、という引き出しを持っていると

「元の状態に戻す」という技の使いどころが多数あり、また成功するケースも多いです。

子供が小さいうちは、実際いろいろと無駄を多く出してしまうこともあるとは思うのですが、「自分で選びたい」という感覚はとても尊いもので、

芽生えたときにつぶしてしまうとなくなってしまう儚いものでもあります。「愛しい自己主張」と割り切ることも大事だなと筆者は思っています。

ケース② 「すぐ」ってあと何分?会話に数字を組み込む!

これは、感覚派の筆者がコミュニケーションを大きく改善するきっかけになった出来事です。

 

週に数回、仕事のあとに習い事に出かけていく夫ですが、ある日職場から帰宅してきて…

「ごはんすぐできるなら食べてから行くわー」

ほぼ出来上がりに近い状況で、5分以内には出せると思ったので、

「OK!すぐできるよ」

と言って夕食の準備を進めていました。ところが2分後…

「いいや、(習い事から)帰ってから食べる~」

 

お互いの「すぐ」の感覚も違うし、同じ人でも時と場合によって「すぐ」が1分だったり10分だったり1週間だったりするなと反省して、「すぐ」や「ちょっと」などの曖昧な会話が来た時には、

「何分以内ならセーフ?」

「〇分でできるよ!」

などの具体的な数字を入れて感覚のすり合わせをしながら話すようにしました。

 

よくよく自分自身を振り返ってみると、筆者の育った実家では曖昧すぎる会話が不自由なく繰り広げられています(笑)

「ごはんどのくらい(盛る)?」→「普通~」「ちょっと多め」

これでよくぞ成り立っていたなと思います。ある意味ものすごく通じ合っています。

結婚した際に、夫がごはんを2種類のタッパーにきっちり重さを量って入れ冷凍保存しているのを見て、「小さいタッパーが“普通”で、大きいタッパーが“ちょっと多め”」と変換してインプットした記憶があります。

子育てや仕事でもまったく同じで、できるだけ具体的に、数字や状況がわかる表現(“〇〇が終わったら”など)を使うことで、すれ違いや誤解を防ぐことができますよね。

娘にもついつい、「ちょっと待って!」などの言葉が飛び出してしまいますが、「洗濯ものを干すのが終わるまで待ってね!」などと言い直すこの頃です。

ケース③ ひとつのモノを多方面から見る&自分にない感覚の持ち主に「なぜなぜ?」攻撃

例えばこの写真を見て、あなたならどの特徴がいちばんに目に入りますか?

「苺のケーキ」「チョコレートのケーキ」「茶色いケーキ」「甘そうなケーキ」「しっとり系のケーキ」「カットケーキ」「手のひらサイズのケーキ」などなど。

どれも特徴として間違っていないのですが、人によっていちばんに目につく特徴が違うので、同じものの話をしているのに噛み合わないということが起こりますよね。

なので、筆者は普段から自分の感覚の次に来る「2番目」「3番目」「4番目」に目につく特徴について大事に考える、ということを意識しています。

ということは、当然ながらそのモノやヒト・事柄をいろいろな視点や価値観から観察することになります。

先ほどのケーキだと、「美味しそう」と思う人もいれば「身体に悪そう」と思う人もいます。

その程度であれば予測ができる範囲かもしれませんが、例えば「苺とチョコレートは合わない!」のような、自分と反対の価値観を持つ人が現れたら、

「この人とは食の好みが合わない」と距離を置くのではなく「なぜそういう価値観になったのか」というストーリーを掘り出すことで、以降の想像の引き出しが増えていきます。

 

ブロッコリーを好まない夫に、「さほどクセも苦味もないのになぜ苦手なのだろう?」とよくよく聞いてみたところ、「虫が隠れているかもしれないじゃない!」という理由からでした。

そんなことをまったく疑いもせずに食べてきた筆者としては「味じゃなかったんだ!なるほど!!」と、目からウロコでした。

今では、夫の好き嫌いが多すぎて食の好みが合わないというストレスよりも、出会ったことのない新しい価値観を拾う面白さの方が勝っていたりします。

まだ満足に話すことができない娘とのコミュニケーションにも、きっと今後役立ってくるはずです。

ケース④ ひとつのモノの表現方法を複数用意する

いろいろな人と接する中でひとつ思うのは、ほぼ「擬音語」だけで会話が成り立つ人とまったく通じない人がいるということです。

最近だと、田植え直後の田んぼを見て言った「パヤパヤ」という表現が夫に通じず(笑)「赤ちゃんの髪の毛のような頼りない状態のこと」と言い換えました。

以前はこのように的確な説明を即答できず、他人とうまく話が噛み合わないという悩みもありました。

瞬発力に欠ける筆者なので、頭の中に辞書のように「これで通じなければこっちで」という変換パターンをいくつか作るようにしています。

相手と同じイメージで話ができているか、「要するに〇〇みたいなかんじですか?」と言い換えて確認することもあります。

また、文字や言葉だけでわかる人もいれば、視覚的に表や絵にした方がピンとくる人もいます。

「家事分担したい妻がいくら言っても夫が協力してくれなかったのに、やることを一覧にして見せたらその多さに妙に納得してくれた」という話もよくありますよね。

 

名前などの漢字を説明するときも然り。

「“綾織り”のアヤです」と言って通じないことも少なくなく「“綾瀬はるか”のアヤです」と、できれば自分では言いたくない最終手段を引っ張り出すこともありますが(笑)

「華麗のカ」と「中華のカ」、「想像のソウ」と「片想いのオモ」などなど、字の説明って、人によってピンとくるポイントが本当にちがうんだなと実感します。

おわりに

いかがでしたか?

社会では多くの人が普通に使っている手法でありながらも、「思い込み」や「憶測」であまり深く相手のことを探求しないまま、距離を置いてしまっている人はまわりにいませんか?実はそれって家族の間でも意外と多いのだそうです。

はじめは、周囲の人に自分をわかってもらいたいという気持ちから工夫してきたものでしたが、最近では思いをうまく伝えられない人(我が子も含め)をフォローする立場としても

大事なスキルだなと感じています。あなたが感覚派でも理論派でも、ちょっとした意識で誤解やすれ違いを防ぐことができるので、たった今からぜひ取り入れてみてくださいね♪

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くるくる

くるくる

2018年1月生まれの女の子を育てるアラフォーお母さんです。

出産と夫の転勤に伴う引っ越しを機に、勤めていた会社を退職し独立。
「色彩心理診断士」という心の健康診断とカウンセリングをするお仕事をしています。

すべての子どもが笑顔で大人になるための、現オトナの心の大掃除。
小さいようで、実はでっかい夢を持っています(笑)

宇宙からやってきたムスメが、いろんなことを教えてくれる最強の上司です。

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