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ダイアナ妃が大切にしていた今も王子の心に生き続ける確かな愛情

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この記事は約 9 分で読めます。

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ダイアナ妃が痛ましい事故で亡くなってから、今年で20年。

 

当時、私はまだ高校1年生でしたが、

「ダイアナ妃が事故で亡くなった」

というニュースを耳にした時の衝撃は、はっきりと覚えています。

 

私は、ダイアナ妃のご子息であるウィリアム王子と

ほとんど同じ年齢です。

それ故、その悲しいニュースは

いつまでも私の心に強く残り続けました。

 

先日、たまたま観ていたテレビ番組で、

ウィリアム王子と、ハリー王子が、

ご自身のお母さまであるダイアナ妃について

赤裸々にお話しされている様子が放送されていました。

 

2人の王子は、多感な時期に母親を亡くすという、

今も癒えることのない悲しみを抱えています。

 

その一方、

生前、母から受けた、たくさんの愛情が

今も鮮明に2人の王子の中に生き続けていることがハッキリ伝わってきました。

 

没後20年経っても、色褪せることなく残っている、

ダイアナ妃の、我が子の対する深い愛情。

 

2人の王子たちの中に、

これほどまでに強く残っているのは、

生前のダイアナ妃が、

「子どもたちとの関わりで大切にしていた4つのこと」

に、大きなカギがあるのではないかと感じました。

 

 

ダイレクトな愛情表現

 

ウィリアム王子

「母は愛情表現がとても豊かでした。

私たちをどれほど大切に思っているかを、いつも伝えてくれました。」

 

ハリー王子

「私たちにとって最高の母でした。

母によく、力いっぱい抱きしめられました。

幼い頃は逃げ出せなくて、母が満足するまでじっとしていた。

今でもあの感触を思い出すと寂しくなります。

あれほど深い慈愛をもって抱きしめてくれる

母親の存在が恋しくなります」

 

 

私が非常に尊敬している夫の祖母は生前、

「言葉は神なり」

という言葉を、よく口にしていました。

 

それは

 

「ただ思っているだけでは相手には何一つ伝わらない。

大切なことは口に出して伝えなさい」

 

という意味の言葉でしたが、

ダイアナ妃は、まさにこの

「言葉は神なり」を実行されていたのだと思います。

 

優しい抱擁とともに、

 

「あなたのことが大切だよ」

「生まれてくれてありがとう」

 

などという、愛情を示す言葉を、

シャワーのように浴びながら育つことは

子どもにとって、どんなに幸せなことでしょう。

 

2人の王子たちは、

後年、両親の離婚により、

どちらの親とも満足に会えない生活を送ることになります。

 

そのような中、ダイアナ妃は

2人の王子たちに電話をかけコミュニケーションを図りますが

思春期に差し掛かっている息子たちは

 

ウィリアム王子

「私たちは早く電話を切りたくて必死でした」

 

ハリー王子

「親と電話で話すのが嫌いでした。

でもめったに会えなかったので、

電話で話すほうが多かったんです」

 

という、感想を持つようになります。

 

息子2人のそっけなさは、

電話の向こうのダイアナ妃にも、雰囲気で伝わっていたことと思います。

 

それでもダイアナ妃が、電話をし続けていたのは

 

2人の息子を愛していたから

 

に、他なりません。

 

子どもが小さい頃は、こちらの愛情表現に対して、

「ママ大好き!」

と、素直に返してくれますが、

成長するにしたがって、

親に対してそっけない態度を取ってしまいがちです。

(皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか?)

 

でも、それは正しい成長過程の1つであり

自然なことです。

 

たとえ子どもがどんなにそっけない態度を取ろうと、

 

「あなたのことが大切だよ」

 

という親の愛情を直接的に伝え続けていくことが

大切なのではないでしょうか。

 

 

「普通の生活」を大切にする

 

ハリー王子

「母は‘皇太子妃’ではなく‘母親’でいられる時間を大切にしていました。

そして心に決めていました。

常に注目される立場としては難しいことですが、

「息子たちにできる限り普通の暮らしをさせたい」と」

 

ハリー王子

「(母と)ハンバーガーを食べに行ったり

こっそり映画館に行ったり、

エンヤの曲を聞きながら田舎道をドライブしたり

・・・懐かしいな」

 

ウィリアム王子

「(母は)忙しい合間をぬって遊びに連れて行ってくれたり、

学校の悩みをじっくり聞いてくれたり、

そういう触れ合いが私たちの支えになりました」

 

イギリス王室に暮らしていたダイアナ妃。

公務で忙しい毎日を送る中、

2人の王子の世話は、乳母やベビーシッターなどに

完全に任せることもできたはずです。

 

ですが、ダイアナ妃はそれを良しとはしませんでした。

 

確かに、多忙な日々を送っていたため、

王子たちと一緒にいられる時間は、

普通の母親よりも短かったかもしれません。

 

だけど、王子たちと一緒に、

ハンバーガーを食べに行ったり、

映画に行ったり、ドライブをしたり、

息子たちの話に、じっくりと耳を傾けたり・・・

 

そのような、

決して「特別なこと」ではなく

「普通の母子」としての何気ない生活を大切にしたことで

王子たちの記憶の中に、

心温まる思い出が残ったのではないかと思います。

 

 

生活にユーモアを取り入れる

 

ウィリアム王子

「(母は)ユーモアのセンスが独特で、変な手紙を送ってきました。

陽気で遊びに溢れていました」

 

ハリー王子

「(母は)いたずら好きでした」

 

という、2人の王子の言葉にもあるように、

ダイアナ妃は、子どもたちに「ちょっとしたいたずら」を

時々、仕掛けていたようです。

 

ハリー王子

「母に聞いてみたいのは、私たちの服装のことです。

よく兄弟おそろいで妙な格好をさせられたから。

奇妙なズボンに留め金付きのピカピカの靴、

写真を見ると笑ってしまいます。

「ひどいよ!」って。

ある日、兄が反抗したんです。

「もう弟とおそろいは嫌だ」と。

焦りました。

一人であんな服を着るのは耐えられなかったから。

母が楽しんでいたのは確かです」

 

ハリー王子

「母はいたずらには寛容で、本人もいたずら好きでした。

サッカーの試合を見に来たときは、

靴下にこっそりお菓子を詰め込まれた。

慌ててシャツの中にお菓子を隠したけど、

5袋もあったからシャツが膨らんで・・・。

見つからないように急いでしまいました」

 

ウィリアム王子

「母はよく知人にカードを送っていました。

寄宿学校にいた私にもです。

文章は素晴らしいのに変なカードばかり選ぶので

教室では開封できなかった」

 

ウィリアム王子

「強烈な思い出があります。

帰宅したら階段の上に、シンディー・クロフォードと、

クリスティー・ターリントン、ナオミ・キャンベルがいた。

12歳くらいの時で、部屋に3人のポスターを貼っていました。

真っ赤になって絶句し、階段から転げ落ちました。

完全に圧倒されて。一生忘れません。

いたずらが大好きだった、母の楽しい思い出です」

 

いたずらを仕掛けられたその時は、

2人の王子は、驚いたり、恥ずかしかったりで

「笑う」どころではなかったかもしれません。

 

だけど、このような鮮烈な経験をすることで、

後年、振り返った時に、

それは「楽しい記憶」として昇華し、

温かい思い出として、2人の王子の心に残ったのではないでしょうか。

 

子どもの頃の記憶が蘇ってきた時、

心の中が、たくさんの「笑い」で満たされていたら、

それは、一生の宝物になるのではないかと思います。

 

 

毅然と我が子を守る

 

ダイアナ妃は、チャールズ皇太子との別居、離婚の最中、

パパラッチによる過激な報道合戦に苦しめられていました。

 

それは子どもたちと過ごす大切な時間にも及び、

そのことで王子たちが怯えてしまうこともありました。

 

ダイアナ妃は、2人の王子たちに嫌な思いをさせたくない一心で

毅然と、パパラッチに立ち向かいます。

 

ダイアナ妃

「やめて。親としてのお願いです。

子どもたちに配慮して。

休暇の家族旅行なんです、そっとしておいて。

(中略)

親として子どもを守ります」

 

自身も散々、マスコミに追われる日々を送っていた中、

自ら、パパラッチに近づいていき、

「撮影をやめて」と伝えるのは、

私たちの想像を絶するほどの勇気が必要だったと思います。

 

でもダイアナ妃は、我が子を守るために

勇敢に立ち向かいました。

 

どんなに怖かったことでしょう。

 

だけど、ダイアナ妃の

「わが子を守りたい」

という強い思いが恐怖に打ち勝ち、

このような毅然とした行動を取ることができたのではないでしょうか。

 

そして、母の勇敢な姿は

2人の王子の心にしっかりと刻まれ、

その愛情の深さが、いつまでも心に残ったのではないかと思います。

 

 

おわりに

 

ダイアナ妃が育児で大切にしていたことについて、

私なりの観点でまとめてきました。

 

2人の王子は、亡くなってから20年もの歳月がたった今、

母であるダイアナ妃を振り返り、こう述べています。

 

ウィリアム王子

「弟と私は深く愛され、

今もなお、愛情に包まれています」

 

ハリー王子

「離れたところにいても

母の愛が感じられました」

 

没後20年になる今も

2人の王子の心に、母の愛が色濃く生き続けているのは

 

・ダイレクトな愛情表現

・「普通の生活」を大切にする

・生活にユーモアを取り入れる

・毅然と我が子を守る

 

そんなダイアナ妃の育児姿勢にあったのではないでしょうか。

 

私は1人の母親として、ダイアナ妃を尊敬します。

 

そして、我が子が大きくなったとき

「母親に愛されていた」

という記憶がしっかりと残ってくれるように

日々、娘に向き合っていきたいと強く感じました。

 

 

参考

 

NHK総合「息子が語る“母ダイアナ”」

2017年10月9日(月) AM8:15~

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

1981年生まれ、宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘・2018年8月生まれの黒猫(男の子)の子育て真っ最中。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験を記事にし、
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

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