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子どもの「失敗」や「トラブル」は成長していく上で大切な経験です

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「あなたはお子さんを甘やかしてはいませんか?」

 

このように問われた時、どう答えますか?

 

「どちらかというと厳しい方だと思う」

「甘い部分もあるかもしれないけど度は過ぎていないつもり」

「甘い部分と厳しい部分を使い分けている」

 

など、

人それぞれ若干の違いはあるものの、

 

「完全に甘やかしている」

 

という回答は決して多くないのではないかと感じます。

 

ですが!

 

「子どもをむやみに甘やかしているつもりはない」ものの・・・

 

「本人に任せるのは心配」

「子どもにやらせると上手にできないし時間がかかる」

「忙しい時間に失敗されたら迷惑」

 

などの理由で、

本来は「我が子」が自分でやるべきなのに・・・

 

親が先回りをして手を出してしまう

 

という事はありませんか?

 

また、子ども本人が自分で解決すべきトラブルについても

 

「うまく解決できなかったら可哀相」

「話がこじれてしまったら面倒くさい」

「大人が話をつけたほうが早く解決できる」

 

といって、

 

必要以上に親が介入

 

してしまっていませんか?

 

お子さんの「失敗」や「トラブル」を回避するために

「良かれ」と思ってやってしまいがちなこれらの行為ですが、

度が過ぎてしまったら、

 

「子どもの成長にマイナスな影響」

 

を与えてしまうかも知れません・・・。

 

 

よくやってしまいがちな3つの例

 

 

それではどんな言動が

 

「子どもの成長にマイナス」

 

になってしまう可能性があるのでしょう?

ここでは、よくやってしまいがちな

 

代表的な3つの例

 

を、ご紹介していきたいと思います。

 

 

親が毎日「明日の学校の支度」を揃える

 

「忘れ物をして先生に叱られたら可哀相」

「子どもが学校で困ってしまうのは忍びない」

 

そんな理由で、

既に、お子さんが一定の年齢を超えているにもかかわらず、

ママやパパが「時間割表」や「連絡帳」を確認して、

「明日の学校の支度」を整えたりしていませんか?

 

幼稚園児や保育園児、

小学校の低学年のうちであれば、

 

お子さんと一緒に準備をする

きちんと準備ができているか親が確認する

 

のは、必要かもしれませんが、

それ以降の年齢であれば、

そろそろ本人に任せても良いのではないでしょうか。

 

 

「決して幼くない年齢の子」の「身支度」を整える

お子さんがまだ小さいうちであれば、

 

その日に着ていく洋服を準備してあげる

寝癖を直してあげる

女の子であれば髪の毛を結ってあげる

 

などのお世話は必要ですが、

一定年齢に達しているにもかかわらず、

 

「親が準備したほうが早い」

「子どもにやらせても上手にできない」

 

という理由で、

お子さんの「身支度」を親が整え続けているのであれば、

それは「やりすぎ」かもしれません

 

 

「子どもの喧嘩」に親が介入する

 子どもがまだ低年齢

当事者だけでは解決不可能なレベル

「怪我」「物損」などが起こってしまっている

「いじめ」などに発展していて「喧嘩の域」を超えている

 

という場合は、

親の介入が必要なのは言うまでもありませんが、

お子さんがある程度の年齢に達しているにも関わらず

 

意見の相違

ゲームの勝敗

売り言葉に買い言葉

 

といった、

ほんの些細な喧嘩にまで親が介入しているのなら要注意です。

 

 

「失敗やトラブルを防ぐ事」で起こり得る3つの弊害

ここまで

 

親が子どもの「失敗やトラブルを回避」するためにやりがちな3つの例

 

についてご紹介してきました。

 

あなたの普段の生活を振り返ってみて

何か思い当たる部分はあったでしょうか?

 

もしかしたら

 

「これのどこが悪いの?」

「子どもが嫌な思いをしたら可哀相じゃない!」

「モンペのような振る舞いをしているわけではないのだから問題ないのでは?」

 

と、感じてしまった方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

それではここからは、

 

親が先回りして「子どもの失敗を防ぐ」事で起こり得る3つの弊害

 

について、

先にご紹介した「3つの例」のケースにあてはめながら

お話ししていこうと思います。

 

 

子どもが「成長」する機会を奪う

 

 

「子どもの失敗」を、親が過度に不安視して

何でも先回りをして手を出してしまうのは

子ども本人が「成長」する機会を奪ってしまう可能性が。

 

❛親が毎日「明日の学校の支度」を揃える❜

の例にあてはめて考えてみましょう。

 

子どもが忘れ物をして学校に行ってしまった場合、

お母さんやお父さんが危惧してしまうように、

 

学校で本人が困る

先生に叱られてしまう

 

という事態が起こり得ます。

 

それは本人にとって嫌な体験に他なりませんが、

「嫌な思い」を味わう事により、

 

「こんな思いはしたくないから忘れ物には気を付けよう」

「同じ事を繰り返さないように注意しよう」

 

と、自分で気付けますし、

 

「教科書を忘れたから隣のクラスの友達に借りに行こう」

「算数のノートを忘れたから今日は自由帳を代わりに使おう」

 

などというように

自分の力で「問題を解決する力」を養えるチャンスが!

 

だけど、親が学校の支度を整えて

「忘れ物をする事」を回避させてしまっているうちは、

このような「成長のチャンス」を奪ってしまっていると言っても過言ではありません。

 

 

「親が何とかしてくれる」と甘く考えてしまう

 

「何でも自分でできる子になってほしい」

「自立心のある子に育ってほしい」

 

と、思いつつも、

❛「決して幼くない年齢の子」の「身支度」を整える❜

の例のように、お世話を焼いてしまっていませんか?

 

確かに、子ども本人に身支度をさせると

慣れないうちは時間がかかってしまう上に

 

「あり得ない」コーディネートの服を選んでしまう

寝癖をきちんと直しきれない

上手に髪を結えない

 

などの「失敗」も頻繁に起こるもの。

 

それを歯がゆく思う気持ちも分かりますが

だからといって、いつまでも親がやってあげてしまえば、

 

「自分ではできなくても親がいるから大丈夫!」

「黙っていれば親がしてくれるから自分でやらなくてもいい」

「誰かが何とかしてくれる!」

 

と、

本人が「自分でやろう」としなくなってしまう危険性が。

 

私が高校生の時、

「髪は親に結ってもらっている」という同級生がいました。

いつも髪型は綺麗な「編み込み」や「おさげ」でしたが、

体育の授業などで髪が乱れてしまった時などは

 

自分で直すことができないためボサボサのまま

見かねたクラスメイトが結い直してあげる

 

という感じで、

自分では「髪を結えない」どころか

 

自分で「髪を結おう」とすらしない

誰かにやってもらうのが当たり前だと思っている

「自分で髪を結えない」事に何の疑問も持っていない

 

という状態。

そのまま高校3年間を過ごし卒業していきました。

 

信じられないかもしれませんが本当の話です。

 

このケースは極端な例かも知れませんが、

❛「親が何とかしてくれる」と甘く考えてしまう❜

という例の「なれの果て」と言えると思います。

 

お子さんが

 

「やってもらうのが当たり前」

「自分でできない事に疑問すら持たない」

 

というまま、大きくなってしまわないよう、

 

「失敗」をしながらも「自分でする」という経験を積んでいく

 

のが大切なのではないでしょうか。

 

 

「過保護」になってしまう

 

これについては

❛「子どもの喧嘩」に親が介入する❜

の例で考えてみましょう。

 

我が子がお友達と喧嘩をしてしまって

悲しそうな様子をしているのを目の当たりにするのは辛いもの。

 

また、子どもの話を聞いているうちに、

 

「相手の子の態度が酷いのでは?」

「何もそこまでしなくてもいいのに」

 

と感じて、

自分の子をかばいたくなってしまったり、

 

「自分が相手の子と話して仲直りをさせてあげよう」

 

と、思ってしまう事もあるかもしれません。

 

確かに、時には子どもの喧嘩に

「親が介入する必要がある」場合もあるかもしれませんが、

子ども同士の「ちょっとした喧嘩」にまで親が首を突っ込んでしまえば

それはもはや「過保護」の域に。

 

お友達との関わりの中で「喧嘩」は大切な経験の1つ。

お互いにぶつかり、時に辛い思いをしながらも、

 

「人間関係」を学んでいく

相手の「心の痛み」を理解する

 

など、

非常に多くの事を身につける良い機会でもあります。

 

それを「かわいそう」だからといって

親が「過保護」ともいえる対応を取ってしまうと、

必要な経験を積めないまま大人になってしまう危険性も。

 

また、喧嘩のたびに親が介入する事が度重なれば

 

「〇〇ちゃんと喧嘩になると必ずお母さんが間に入ってくるから、

波風が立たないように遠慮しながら付き合っている」

 

「△△くんと、ほんのちょっと言い争っただけで

お母さんが怒鳴り込んでくるから、正直なところ一緒に遊びたくない」

 

という噂が子ども達の間で流れ、

お子さんの友達関係に影響が出る危険性が。

 

トラブル=悪

 

ではなく、

 

人生経験を積めるチャンスだと捉え、

「見守る」という姿勢も大切になってくるのではないでしょうか。

 

 

親の役割は「アドバイザー」

子どもにとって「失敗」や「トラブル」は

大切な経験であるという事はご理解いただけたかと思います。

 

それでは子どもが「失敗」してしまったり、

「トラブル」に遭遇した時、親はどんなスタンスで関われば良いのでしょう?

 

そのような場合は

 

「アドバイザー」

 

という役割に徹するのがおすすめ!

 

子どもが・・・

 

忘れ物をして先生に叱られて帰ってきた

朝の身支度が上手にできない

喧嘩をした友達とどうやって仲直りをしたらいいか分からない

 

など、

「失敗」や「トラブル」で悩んでいる時、

大人が「解決策」を示すのではなく、

 

自身の経験談を話す

問題解決の「ヒント」を与える

 

というように

適切な「アドバイス」をしてあげると、

本人が問題を解決する際の大きな力に!

 

「上から目線」で教えるのではなく、

 

「子どもと一緒に同じ目線で考える」

「人生の先輩として「経験」を伝える」

 

というスタンスで接すると良いと思いますよ♪

 

 

おわりに

私達大人が

 

失敗を回避する術

トラブルを自力で解決できる力

 

を、心得ていたり、

 

身の回りの事をスムーズにこなす

「自分の事」は「自分でできる」

 

という能力を身につけているのは

ひとえに、

 

「自分の力」で様々な事にトライしてきたから

 

つまり

 

失敗を繰り返しながらも「経験」をたくさん積んできたから

 

だと言えると思います。

 

子ども達は今まさに、

その「経験」を積んでいる真っ最中。

 

「手を貸してしまいたい」

「助けてあげたい」

「黙ってみているのは歯がゆい」

 

という気持ちをグッと抑え、

「子ども自身の成長」のために見守っていくのが

親として大切な姿勢なのではないでしょうか。

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ライター紹介 ライター一覧

山中みさと

山中みさと

1981年生まれ、宮城県仙台市出身、千葉県在住。
2007年6月生まれの娘・2018年8月生まれの黒猫(男の子)の子育て真っ最中。
大学卒業後は出産まで図書館に司書として勤務。
結婚後は、子どもの幼稚園・小学校でPTA役員を経験。
教員免許(中高・国語)、司書資格、司書教諭資格を持つほか、
学生時代、塾講師のアルバイトの経験もあり。
趣味は、読書、アニメ。


10年近く育児をしてきた中で、
いいことだけではなく、困ってしまったこと、悩んだこと、
壁にぶつかったことなど、たくさんの経験をしてきました。

そんな私の経験を記事にし、
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

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