歯の矯正治療は必要?費用とデメリット!生え変わり期のポイント
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5~6歳になると6歳臼歯が生えてきて、永久歯への生え変わりが始まります。
永久歯で虫歯と並んで心配なのが「歯並び」のこと。
そこで、生え変わりの時期に気になる矯正治療について3つのポイントに分けてまとめてみました。
この記事の目次
矯正治療はなぜ必要なの?
矯正治療というと、自由診療の分野であることから「審美的要素」が大きいと思われがちです。
たしかに受け口や出っ歯、乱ぐい歯など、歯並びがコンプレックスとなるケースは多くあります。
ですが、最大の問題は見た目ではなく「きちんと噛むことができない」ことです。
きちんと噛めないとその分消化器官にも負担がかかります。
「きちんと噛めない」ということは極端に言えば「食事がきちんととれない」ということです。
また、歯並びが悪いとその分磨き残しも多くなります。
その結果、虫歯や歯周病の発生率も高くなります。
虫歯や歯周病の影響は口の中だけにはとどまりません。
歯周病の人は狭心症や心筋梗塞・脳梗塞のリスクが上がると言われています。
きれいな歯並びできちんと噛むこと、口の中を清潔に保ちやすくすることは全身の健康のためにも大切なことなのです。
矯正治療が必要な歯並びは?
大きく分けると以下の三種類です。
開咬(かいこう=奥歯を咬んでも前歯がかみ合わない)
受け口・出っ歯
叢生(そうせい=乱ぐい歯)
その他、噛み合わせが深すぎたり、前歯の先端で咬み合わせている場合や永久歯が生まれつき足りない・多い場合も治療の対象となります。
矯正治療のタイミングはいつ?
子どもの矯正治療の場合大きく分けて2つのタイミングがあります。
6歳から小学校中学年くらいまで
大体6歳臼歯が4本生えそろったころ、乳歯と永久歯の混在する時期から始めます。
歯そのものを動かすというよりも、永久歯がきれいに生えてくるように上下の顎のバランスや大きさなどを整える矯正が中心となります。
歯の内側にプレートと呼ばれる器具を入れて狭い顎をひろげたり、受け口を矯正するマウスピースを用います。
小学校高学年から中学生くらいまで
永久歯が生えそろってからの歯そのものを動かす治療となります。
矯正治療と訊くと多くの方がイメージする、歯に金具とワイヤーをつける治療です。
費用も期間も負担も大きくなります。
ですが早期から治療をしておくことで永久歯が生えそろってから始めるよりも早期に完了し、また費用も安価になることが多いです。
矯正治療のデメリットは?
きちんと噛めないこと、きちんと磨けないことによる健康への影響を減らし、美しい口元を作る矯正治療ですが、デメリットもあります。
費用が高額
口唇口蓋裂や顎骨の形成不全などで保険適用となる場合もありますが、基本的に健康保険の適用外となります。
自由診療のため、歯科医院によって変わってきますが、トータルの費用は大体50万円から100万円程と言われています。
日常生活に影響が出る
口腔内に装置が入るため、慣れるまでは異物感もありストレスを感じる場合があります。
また、ガムやキャラメルなどは控えるよう指導されることもあります。
治療に長期間かかる場合がある
早期に治療をスタートすることが重要ですが、顎の成長が完了するのは大体15歳ごろと言われています。
そのため、顎の成長を待っての治療が必要な場合は成長が完了するまで治療が必要となる場合もあります。
本人の生活習慣の改善も必要
歯並びが悪くなる原因は、顎が小さいからだけではありません。
おしゃぶりの使用や指しゃぶり、頬杖をつく、口呼吸をするなど、様々な生活習慣からも歯並びの崩れは引き起こされます。
そのためこれらの習慣を改善できなければ矯正治療できれいな歯並びを作っても装置を外して数か月でまた歯並びが崩れてしまうことになります。
また、矯正治療中は器具が口腔内にあることで磨き残しが起こりやすくなり虫歯のリスクも上昇します。そのため歯磨きをこまめに丁寧に行う習慣づけも必要になります。
最後に
メリットばかりではない矯正治療ですが、海外では虫歯の数と並んで「歯並びが崩れていないかどうか」「適切な矯正治療がされているかどうか」も大切な健康の指標として扱われているようです。
まだまだ審美的側面が強いと思われがちな矯正治療ですが「自分の歯をできるだけ長く残し、自分の歯できちんと噛んで食べること」は長く健康に過ごすためにとても重要なことです。
できれば矯正治療なしできれいな歯並びを作ることが望ましいですが、もし治療が必要なのではないか?と心配な場合は早めに相談することで短期間・低費用での治療が可能になることも多いので一度歯科医院でご相談されることをおすすめします。